ドメインレジストラ8社使ってみたので比較レビュー
2021/07/20
こんにちは、生きてます。世の中には色々なドメインレジストラがあります。
日本だけでも片手で数え足りないくらいあるのですが、何を思ったのか数種類を並行して利用中なのでレビュー的なのを。
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先に言っておきますけど、私は誰でもない誰かです。つまり特定の一社と利害関係になっている訳ではないので、この記事では自分の思った通りに褒めたり貶したりします。
(この記事は2019/04/11での情報です。未来の状況次第では記事に書いてある事より良くなっている/劣化してる可能性があるので最新の情報は自分でググりやがれください)
槍玉にあげられるドメイン屋さん
槍玉にあげられるのはこの記事を書いた時点で自分が使っているドメインレジストラ8社です。
- お名前.com(GMO)
- スタードメイン(ネットオウル)
- ゴンベエドメイン(インターリンク)
- JPDirect(JPRS)
- Google Domains(Google)
- Cloudflare Registrar(Cloudflare)
- AWS Route53(Amazon)
- Gandi.net (Gandi)
この8社を使っている理由は最後の方に書いてあるので興味あったら読みやがれ、です。どうぞ。
大雑把な特徴
ざっとまとめるとこんな感じ。
- お名前.com: 管理画面がとにかくクソ
- スタードメイン: 日系企業系では比較的マトモだが一部奇妙な仕様アリ
- ゴンベエドメイン: ドメインの種類が豊富
- JPDirect: JPRS直轄、直轄なのに何故か他より高い
- Google Domains: サービス自体は流石Google、アンチGAFA以外にはおすすめ
- Cloudflare Registrar: ちょっと安い、英語
- AWS Route53: Route53は優秀だがドメイン登録に使う理由はない
- Gandi: 無料でメールが使える
個人的にはスタードメインかCloudflareで良くね?くらいに思っている。
お名前.com
(これがかの有名なUX最低の更新煽りモーダルウインドウです)
有名な割にクソのお名前.comです。GMOインターネットです。名前から分かる通りGMO系列。
まずね、これを言わせろ、管理画面が最低最悪。そこらの野良エンジニアでももうちょっとマシなの作れるぞ?
使った感じでは「サポートが良い」という印象は受けるんですが、逆に言えばそれだけです。
1999年から続いてる老舗……個人的には「ただ有名なだけのレジストラ」という評価。少なくとも他人には勧めないです、俺はアフィカスじゃないんでね。
良い所
良い所は以下の通り。
- 新規登録が安い
- サポートは頑張ってる
1つめ、新規登録が安い点ですが、これはクーポンを使えば。です、クーポンをメールで受け取る設定にしていたら安く買える可能性がある。
でも初年度だけだし、安くなってもコーヒー1杯分くらい。正直どうでもいい、これでメールが来るようになるデメリットの方が大きい。
2つめ、サポートは頑張ってます、これは評価する。他のどこよりも一番早くてマトモな返信する。
老舗とか会社の規模がデカいとか、そういうのはJPRSやGoogleに比べりゃどうでもいい話なのでノーカン。
残念な所
残念な所は以下の通り。
- 宣伝メールがうざい
- 宣伝じゃないメールもうざい
- 管理画面がクソ
- Whois公開代行が分かりづらい
- やり方が全体的にあくどい
1つめ、クーポンのためにメールを受信する設定にしてたりするとクッソウザいメールが山のように届く。
宣伝メールがうざいのは配信停止すれば良い話なんですけど、配信停止するとクーポンが受け取れなくなってしまう。さぁ好きな方を選べ!!
2つめ、宣伝じゃないメールもクソウザいです。
使わなくなったドメインを更新せずに放置するじゃん?こうなります。
1日3通ずつメールを送り付けるのを約1ヵ月間毎日やられてます。本当にウザい。
設定で無効化できるみたいですが(確認する前にドメインを破棄してしまったので分からない)、こういう設定が入り組んだところにあって分かりづらい点も含めて「あくどいなぁ」と思う
3つめ、管理画面に関しては論外すぎるので評価する必要すらない。重いし、足止めされるし。とにもかくにも「疲れる」という印象しか抱かない。
一度Aレコードとか設定して終わりの人には問題ないかも知れませんが、色々とウェブサービスを作ったりしている人は絶対に使ってはいけない。
4つめ、Whois公開代行が分かりづらい。
お名前.com側としては「Whois公開代行は有料だよ」というポジションらしく、「新規登録時だけは無料にしてあげるよ」という事らしい。
つまり、新規登録時にWhois公開代行を忘れると未来永劫有料で1000円払い続けなければならない。これはすなわちドメインの料金が1000円高くなるのと同じ
自社リセラーのムームードメインやバリュードメインは無料でいつでもON/OFF出来るだけにこれは意味不明です。
ちなみに、移管でも有料。つまりお名前.comから移管するという選択肢はあれど、お名前.comへ移管するという選択肢は基本的にない。
5つめ、これは個人的な意見なのですが、やり方が全体的にあくどい。
サイトとか見れば分かるが、中古ドメインの購入を異様に推している。「被リンクの多いドメインはこれ!この中古ドメインを買って集客!!」とかそういうの。
GMOの社員居るか?居たら良く聞いておけよ。中古ドメインに付いてる被リンクってのは前の持ち主のWebサイトに対して付いてるんだわ。それを「被リンク多いのでこれでサイト作って集客!」って、更新されていないリンクを踏んだユーザーを騙すって事だからな。倫理的に正しいと思うか?俺ならNOと答えるね。
(それに、そういうリンクで集まった客なんて「あー、このサイトなくなっちゃったんだ」と離脱する価値のないPVが殆どでしょう。これで集客できると思って買ってる奴はバカですよ。インターネットの汚し屋だ)
と、いう訳です。GMOグループ全体で言えばしょっちゅう「またGMOか」みたいな反応をされている。DDoS被害者垢BANで有名なConoHaとかね。n年ぶりn回目のこじんじょうほうろうえ
利用者が気付くこと、四方八方から言われていることに社員の誰一人として気付いていないなんて事はないだろうし、自社の良くない点改善すべき点に気付いてもそれが上に上がってこないような風通しの悪い会社なんだろうなと勝手に想像してます。
そういうドメインレジストラです。私なら大切なドメインは預けない。
悪い事は言わない、絶対に使うな。
スタードメイン
ネットオウルのスタードメインです。
ドメイン登録事業は2009年から(ICANN公認レジストラになったのは2011年から)、なのでお名前.comよりは若いサービスです。
ドメイン契約で無料のレンタルサーバーが使えるとかいう他にはない特徴がある。一方で技術力不足が垣間見える場面もチラホラ。
良い所
良い所は以下の通り
- 管理画面が比較的マトモ
- ドメイン契約で無料レンタルサーバーが使える
- Whois公開代行が無料
- ポイントが手に入る
1つめ、管理画面が比較的マトモです。比較的の比較対象は言うまでもなく(お察しください)です。
管理画面だけで言えばGoogle Domainsがマトモなんでしょうが、日本の会社という事に拘るのであれば次点はここです。
2つめ、ドメイン契約で無料レンタルサーバーが使えます。
SSDかつ、MySQLやPHPが使えてHTTP/2に対応した無料サーバーが契約特典として使える。もちろん広告表示はないし商用利用も出来る。
そしてnginxなのに.htaccessが使える。謎技術だなぁ……一応WordPressも動くらしい。
静的サイトジェネレーターで作ったサイトをCloudflareを通して使ったりするには十分な機能だと思う。
3つめ、Whois公開代行が無料です。
ただ、やり方がちょっとめんどくさい。それについてはデメリットなので後で書く。
4つめ、ポイントが手に入る。
スターサーバーの支払いに使えるポイントが手に入ります。
でも、これ、ドメイン支払いには使えないので正直メリットとして紹介して良いのか分からない。
残念な所
残念な所は以下の通り。
- 技術力不足が垣間見える
- SRVレコードに非対応
1つめ、技術力不足が垣間見える。
例えばWhois公開代行、お問い合わせから公開代行用の情報を聞いて、それをWhois情報設定画面に手入力とかいう前代未聞の設計になっている。
「代行の設定をもっと簡単にして」的な問い合わせは送った事あるんですけど……ネットオウルさん、アレどうなった?
他にもZoneApexにCNAMEが設定できる(RFC違反)とか、技術力不足なんじゃないかな?と思える挙動がチラホラ。
2つめ、SRVレコードに非対応です。
使う人はあまり居ないと思うのですが、ActiveDirectoryみたいなSRVを使う用途だと困ります。
(SRVレコードが必要なら、スタードメインで取得してAWS Route53を使えば良い)
昔はクレカで直接払えないとか、自動更新をクレカで出来ないみたいなデメリットがありましたが、それは改善されました。
少しだけ変な仕様になっている部分がありますが、全体的には悪くないです。日系企業に拘るならここ。
Whois公開代行の設定がマトモになれば個人的には完璧だと思います。というかいい加減これマトモにしてほしいわ……
ゴンベエドメイン
プロバイダ事業とかオタク川柳とかやってるインターリンクのゴンベエドメインです。
とにかくやたらめったら種類が多いのが特徴。ちょっと変わったドメインだと海外orここ、みたいになる事も多々
全体的に平凡で、利点も欠点も少ないレジストラ。
良い所
良い所は以下の通り
- ドメインの種類が多い
「んなもん登録する奴居んのかよ」みたいな見た事もないドメインを取り扱っています。
それはそれはもう、何百種類どころの話じゃない。
風変わりなドメインを手に入れようと思うとお世話になる事があるかも。
残念な所
残念な所、目立つ欠点という物は特にない。ドメイン管理画面が古臭いとは感じるが、それは割とどこでもそうだし、重いとかモーダル使って足止めされるよりはマシなのでノーカン。
ひとつ要注意なのはWhois公開代行の設定が有料だという事。ただし、これはGDPRの関係から公開代行を設定しなくても国や都道府県以外は表示されない仕様に変更されており、実質的にWhois公開代行は不要となっている。(参照: Whoisガードサービス)
「全レジストリが全ての登録者に対して暫定仕様書通りに運用しているかは不明です」という記載があるので、ゴンベエドメイン側でそうしているというよりは上流の方針に任せている感じだと思われる。
そのため、ドメイン登録後に自分でWhoisを確認してみて、もし個人情報が出ているようであればWhois公開代行を設定する必要がある。(もしくは、方針が変わった時に丸出しにならないように念を入れて設定しておくか)
この場合、Whois公開代行の「設定」に1000円必要となります。(解除時は無料)
お名前.comと違って、設定してしまえば後は料金が要らない。初回だけです。
良くも悪くも普通、何もかもが普通。お名前使うくらいならこっちの方が良いと思います。
JPDirect
jpドメインの管理をしている団体、JPRSが運営しているドメイン屋さんJPDirectです。
ここは完全に自己満足で使うドメイン屋さんだと思います。一応紹介はしておきますが……
良い所
良い所は以下の通り
- 特になし、強いて言うならJPRSだという事
JPを管理する大元であるJPRS、それくらいしかメリットはありません。
JPを管理してる団体だから安心かな?レベルのメリット、お守りみたいなものです。
逆に言えばjpドメインを使わないなら利用価値はないです。
残念な所
残念な所は以下の通り
- 高い
- DNSはないと思った方が良い
1つめ、高いです。jpドメインが5000円くらいします。
信頼と捉えるべきなのか……ただ高いだけなのか?
2つめ、DNSはないと思った方が良いです。
JPDirectの提供するDNSは試験用扱いになっているので、実質的にAWR Route53のようなDNSが必要になります。
完全に自己満足で使うドメイン屋さんです。でもって、自己満足で使ってるのが俺って具合よ。
Google Domains
天下のGoogle様が提供するGoogle Domainsだ!ガハハ!!(<-GAFAとかけた超面白いジョークです。ここ笑う所ですよ、ガハハ!)
なにがいいかってね、もうね、UIですよ。Googleの管理画面、他のどこよりもマシ。それにインフラもGoogleだし。
一方で最近取り沙汰されているGAFAのGでもあるわけで……だから何と言われればそれだけだが。
Googleである事が最大のメリットであり、Googleである事が最大のデメリット。
良いところ
良い所は以下の通り
- 天下のGoogle
- 圧倒的に使いやすい管理画面
- Whois公開代行が無料
1つめ、Googleですよ。
資本主義において金とは力であり、Googleは下手な国家より力がある。知らんけど。
G Suiteとの統合もしやすいと思う。
2つめ、管理画面の使いやすさは圧倒的。
他のレジストラ、特にあそこの管理画面がひどすぎるだけなんだが……
3つめ、Whois公開代行はもちろん無料
管理画面からボタンをポチポチっとするだけで設定可能。
目立った欠点は一切ありません。Googleらしく、分かりやすくて使いやすい。
残念な所
残念な所は以下の通り
- GAFAのGoogle
- Googleアカウントを使用
- jpドメインが高い
1つめ、GAFAのGoogleです。
政治的、思想的な理由で使えない人は、使えない。
2つめ、Googleのサービスなので当然ながらGoogleのアカウントで利用します。
YouTubeにGmailにGoogle Domainsに……アカウントが何らかのトラブルに巻き込まれた時の被害は甚大です。その辺気にするなら別のアカウントを作成して使った方が良いです。
3つめ、jpドメインが高い
jpドメイン、何故か4600円もします。高い。
「GAFAだから嫌だ」「日系企業じゃないと嫌だ」みたいな理由じゃないなら、かなり強力な選択肢です。
Cloudflare Registrar
「え?手数料0でドメインレジストラを?!」「出来らあっ!」
CloudflareのCloudflare Registrar
CDNをタダで提供する会社というだけあって考えることが違う。
通常のドメインレジストラであれば卸売り価格から自分達の利益を上乗せして提供するのだが、Cloudflare、何をトチ狂ったのか卸売り価格で販売などという暴挙に出た。
要するにいくらドメインが売れてもCloudflare側には1円の利益も出ないのだ、すごすぎるよきみ。
良い所
良い所は以下の通り
- 安い
- そこそこ使い勝手がいい
- Whois公開代行が無料
1つめ、安い。
卸売り価格で販売しているので安いに決まっている。確定で世界最安だよ。
もちろんこの金額は更新の価格なので、一般レジストラでありがちな新規取得だけ安くて更新は高いみたいな事もない。
ただし、new gTLDはそのドメインを所有してる会社の都合で好き勝手に値段設定や割引が出来るので、これらに限っては最安ではない場合がある。これはCloudflareというよりはnew gTLDの制度そのものの問題点。comやnetなどの普通のgTLDは最安なのでそちらを使いましょう。普通のgTLDが空いてるのにnew gTLDを使う意味はないし。
2つめ、そこそこ使い勝手がいい
管理画面はCloudflareのCDNサービスと統合されており、同じものを使う。
同時にCloudflareのCDNを使用しても良いし、もちろんCDNは無効にして単なるDNSとして使ってもOK!
使い勝手も悪くない、どこぞの……と比べれば圧倒的にマシだ。
3つめ、Whois公開代行が無料
無料というか、むしろ無効にする方法がない?
移管した時点で全ユーザーに公開代行が適用され、解除するボタンらしきものは見当たらない。
残念な所
残念な所は以下の通り
- 支払いがドル
- 移管オンリー
- jpドメイン非対応
1つめ、支払いはドルになる。
為替相場の影響を受ける、円高になっている時に更新すれば良いと思う。
ドメイン自体そもそもの値段が安いし、卸売り価格なので少々円安に振れても大丈夫だろう。
2つめ、今のところ登録は移管オンリーとなっている。
Cloudflareで直接新規登録は出来ない。新規登録が安いところで登録して、60日(ICANN規定の日数)後にさっさとCloudflareに移管してしまえばいいだろう。
3つめ、jpドメインには対応していない。
jpドメインを使いたい人は他を検討しよう。
前までは英語でしか使えないデメリットがあったが、最近UIの多言語化に対応して日本語で利用できるようになった。
このまま直接新規登録が出来るようになれば完璧だが、現段階でもその圧倒的安さから利用する価値は十分ある
AWS Route53
みんなだいすきRoute53、Amazon Web Serviceだ。
ioドメインを取得する関係で必要があったので使っていた。(Route53である必要がないのでそのあとGandiに移管した、Route53自体は現在も利用中)
Route53のDNS自体は優秀だが、ドメインレジストラとしてはぶっちゃけ微妙なのであまり積極的に使う必要はない。
そしてGAFAのAである。左側のAなのか右側のAなのかは忘れた。
良い所
良い所は以下の通り
- Amazon
- Whois公開代行が無料
- Route53
1つめ、Amazonですよ。
資本主義において金とは力であり……(略
2つめ、Whois公開代行は無料
というか今の時代Whois公開代行が有料の方が珍しい気がするが……ねぇ?
3つめ、Route53であることは最大のメリット
みんなだいすきRoute53が使える。
が……これをメリットか?と聞かれるとぶっちゃけ微妙だ、なぜならRoute53は他のレジストラでも使えるから。
たとえばこのブログはJPDirectでドメインを管理しているが、DNSはRoute53に向けている。
残念な所
残念な所は以下の通り
- GAFAのAmazon
- 登録が遅い
- 普通にRoute53の料金は取られる
- リセラーになっているドメインもある
1つめ、GAFAのAだ。
政治的、思想的な理由で使えない人は、使えない。
2つめ、登録が遅い
他のレジストラは登録完了=使用開始であるのに対して、Route53はなぜか登録完了してから30分ほど待つ必要がある。
少し待つ必要がある、というのは作業がストップするという事でもある。
(これはドメインがAmazonレジストラーなのかリセラーなのかでも変わってくるかもしれない)
3つめ、Route53で登録したドメインでもドメイン料金とは別にRoute53の利用料が普通にかかる
具体的に言えば、ホストゾーンの料金(月50円前後)がしっかり課金される。(クエリ料金は普通のサイトなら安いだろうから誤差だが)
月50円というと安そうに聞こえるが、年額で言うと600円だ。ドメインが600円高くなる、と考えると小さくない金額だ。
4つめ、リセラーになっているドメインもある模様。
AmazonはAmazon Registrar, Inc.という名義でICANN公認レジストラーになっているのだが、同時にGandiのリセラーでもある。
ドメインの種類に応じてどちらのレジストラが使われるかが変わる。これはリストで公開されている。
だからどうしたと言われたらそれまでだが、「そういう事もある」という点は知っておくと良いだろう。
最初からRoute53を使うつもりの人はともかく、別にRoute53でなくても構わない人は積極的に使う理由もないと思う。
Gandi
先ほど紹介したRoute53の上流になっていたGandi.net、1999年創業のフランスの会社だ。
日本での知名度は低いかも知れないが、個人的には割とオススメだ。
No Bullshitなる標語を掲げており、クリーンさをアピールしている。
良いところ
- メールが無料で使える
- 使い勝手良好
- Whois公開代行が無料
- No Bullshit
1つめ、ドメイン登録でメールが無料で使える。もちろん取得したドメインを使用する独自ドメインメール。
容量は3G、アドレスは5つまでだが小規模な用途ではこれで十分な事がほとんどだろう。
2つめ、使い勝手もかなり良好。
日本語に対応しており、各メニューの項目も分かりやすく、どこを押せばどう変わるかを理解しやすい。
3つめ、Whois公開代行が無料
このくらいは当たり前なのだが、世の中には有料のレジストラがチラホラある以上メリットとしてカウントしておく。
4つめ、No Bullshitを掲げている。ニュアンス的に言うなら「邪悪じゃない」「クソじゃない」みたいな感じかな。
広告費をかけて宣伝をする代わりに、NPOやOSSへの支援を行いクチコミで知名度を高めるという方針のようだ。
広告費たくさん払ってるだけのクソが世の中に溢れ返っているので、そういう世の中にウンザリしている人にはオススメ。
利用者の権利を尊重することをアピールしており、その辺も含めてクリーンさという点ではかなり高評価だと思う。
残念な所
特にない。特にないのだが、強いて言うなら
- jpドメインがややお高め
な事だろうか。
jpドメインは3,899円で、これは日本のレジストラと比べると少々お高い。
とはいえ海外のレジストラはみんなこんな感じなので、JPRSの卸価格に何か仕組みがあるんだろう。
おススメのドメインレジストラ
完全に個人的な価値観で決めてますが、おススメのレジストラは以下の通り。
.jp以外のドメイン→Cloudflare Registrar、Google Domains、Gandi (価格を重視する人はCloudflare、正義を重視する人はGandi、資本主義の信奉者ならGoogle)
.jpドメイン→スタードメイン、JPDirect (大切なドメインならJPDirect、それ以外はスタードメイン)
上記のレジストラでは取り扱っていない種類のドメイン→ゴンベエドメイン、Gandi (自分の使いたいドメインが安い方で)
DNSにRoute53の利用を予定→AWS Route53 (ただし他と比べて同じくらいの価格の場合のみ)
お名前ドットコム?タダでも使うな。
ドメイン屋さん選定基準
(記事本文とはあんまり関係ないので興味ある人だけ読めば良いです)
以上の8社を並行で使っているわけなのだが、自分がどういう基準でドメインレジストラを選んでいるか?という話。
以下が自分がドメインレジストラを選ぶときの基準。
- ICANN公認レジストラである (つまりリセラーではない)
- 知名度がある
- Whois公開代行が使える
- 邪悪じゃない
1つめ、ICANN公認レジストラ、というのは文字通りの意味で、ICANNという組織の公認レジストラである事。絶対条件。
ICANN公認になるためにはかなり厳しい基準があり、潰れて夜逃げするような弱小企業では公認レジストラになれない。ICANN公認レジストラを選ぶことでレジストラの破産や夜逃げのリスクを低減できる。
リセラーは当然ながら中間にレジストラが入る仕組みなので、それを考えると価格的にもレジストラの方が有利だろうし。
ICANNのサイト上に公認レジストラーのリストが掲載されているので確認してみよう。
2つめ、知名度がある、これは当然。
訳の分からないレジストラを使って訳の分からないトラブルに巻き込まれても困る。
3つめ、Whois公開代行が使える
使えないと、使えないよね。
4つめ、邪悪じゃない事。
「お……は邪悪じゃないんかい!」と突っ込み入りそうなので言い訳しておくと、邪悪だと思う。なのでリスク分散のための予備ドメインを登録しているだけであり新規登録には使っていない。(しかも順次移管で転出中)
Google Domainsも人によっては邪悪に映るだろう。
自分の基準で邪悪だと思うかどうかで判断すればいい、自分が邪悪だなと思ったところをわざわざ使う必要はない。
ユーザーをぞんざいに扱うサービスがユーザーにとってオトクな訳がないだろう。コスパを求めると必然的に邪悪じゃない事が要素として入り始める。
邪悪ではない、という点で選ぶとそれを掲げているGandiはかなり有力な候補になる。個人的にもかなり気に入っている。
という具合、参考にしてほしい。個人的にはCloudflareかGandiで十分だと思う。