ASRock DeskMini 110とPentium G4560で高コスパマシンを組んだ
重要な所は既にタイトルで語っちゃいました、@HimaJyunです。
ASRockのDeskMini 110と噂のHT Pentium(G4560)でコスパ重視のPCを組んだのでその記録を……いわゆるレビュー記事です。
スポンサーリンク
今日の主人公
そらもう主人公は私……じゃなくて。
今日の主人公になる各種パーツ達です。
ASRock DeskMini 110
良い意味で変態と名高いASRockのDeskMini 110/B/BBです。
いわゆるベアボーンって奴です、これ一つでマザー、ケース、電源が揃います。
特筆すべきは言うまでもなくMini-STXという超コンパクト仕様、説明が難しいので写真で比較しましょう。
チップセットはH110、CPUはデスクトップ用第7,第6世代(LGA 1151)が使えます(最大65W)
注意点としては、メモリがDDR4 SO-DIMM(ノート用)な事です、速度は2400MHzまで、容量は16*2の最大32Gまで行けます。
M.2 2280(PCIe Gen3 x4)も可、SATAは裏面に2つありますが2.5インチです。
この大きさなので言うまでもなくPCIeは使えません=グラボは刺せません、延いてはIntel HD Graphicsを使う事になるのでゲームには不向きでしょう。
気にする人は少ないかも知れませんが、NICがIntelのI219Vです。
普段サーバーとかをやっている自分としては、Intel NICは高評価です。(ASRockマザーはIntel NICが多いので個人的にも好み)
Intel Pentium G4560
噂のHyper Threadingが有効になったPentiumです。
i3に肉薄する性能で値段は7000円前後とIntelには珍しくかなりコスパの高いCPUです。
クロックは3.5GHz、TDPは54W。
今回は無縁ですが、PentiumなのでECCに対応しています。
AES-NIやRdRandもあるのでそっち方面での使い方もOK。
DDR4(2400MHz) SO-DIMM 16G
CFD販売のCrucial製、ノート用のDDR4-2400 16GBです。
当初は以下のメモリにしようかと思ってたんだけど、あいにく売り切れだったので……
Crucial=Micronなので品質も信頼出来ます。
個人的にメモリは載せられる物の中で一番最大容量の物を載せていくスタイルを推奨しています(DDR4なら8G*2より16G*1)、説明するまでもなく後の拡張性のためです。
DDR4は1.2Vなので良きかな、1本程度では電圧の大小は関係ないでしょうけど……(サーバーで云十本刺すとなると効いてくる)
ADATA SX8000
M.2って奴です、M.2は初めて触ります。
(現時点(2017/08/19)ではAmazonが異様に高いので価格.comへのリンクも置いておきます。)
今となっては減ってきたMLC(3D MLC)タイプのSSDです、TLCでも問題はないんですけど、せっかくなので……
PCI-Express接続のType2280です、つまり普通のM.2 SSD
公証スペックはRead: 2000MB/s, Write: 1100MB/sとM.2らしい数字です。
この辺りは計ってみないと分からないのでベンチマーク編で……
組み立て
組み立てったってねぇ、入れていくだけですし……
CPUを刺す
最近のリテールファンはかなり付けやすくなったのかな?
うちのサーバーで未だに主力として使われているLGA775世代のクーラーはワンタッチ(ワンタッチで出来るとは言っていない)みたいな感じだったんですけど
グリスはリテールファンに付いているものをそのまま利用、品質の良し悪しは知らぬ。
SSDを刺す
(M.2がチップセットの真上に来ちゃうけど放熱とか大丈夫かな……多分大丈夫だよね?)
メモリを刺す
メモリを刺す時ってかなり強めに押し込みますよねぇ……折っちゃいそうで苦手です。
とか言ってたら組みあがりました、電源の配線とか要らないので楽です。
刺すだけ、ホームセンターで売ってる組み立て式の家具より楽。
ベンチマーク
ゲーム用途はあまり考えていないので、ゲーム関係のベンチマークは省きました。
代わりにUnixBenchでのベンチマークを。
MemTest86
ベンチというかテストですが、MemTest86でエラーチェックを4周します。
当然ですがエラーなし、というかあると困ります。
Cinebench
CPU性能の測定のためにCinebench。
380でした、高くはないでしょうが値段の割には十分です。
Windowsエクスペリエンスインデックス
全体のパフォーマンス測定のためにWindowsエクスペリエンスインデックスでの測定。
測定にはWin Score Shareを使いました。
やはりIntel HD Graphicsなのでグラフィックス性能は高くないです。
目を引くのはディスクですね、9.1なのでかなり早い
CrystalDiskMark
M.2 SSDの性能測定は定番のCrystalDiskMarkを使用
M.2らしい早さです、これもうSATA SSD使う理由ねぇな……
未だにSATA2しかない775マザーで戦ってるうちのサーバー……そろそろリプレイスかなぁ……
UnixBench
Winユーザーには馴染みがないかも知れませんが、UnixBenchもやってみました。
OSはUbuntu Server 16.04です。
シングルコア
4 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests
Dhrystone 2 using register variables 44511445.5 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 4214.5 MWIPS (12.0 s, 7 samples)
Execl Throughput 2810.1 lps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 1318881.7 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 383167.0 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 3220306.1 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 2627304.4 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 268021.8 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 19805.6 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 16213.2 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 4094.9 lpm (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead 4639611.4 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 44511445.5 3814.2
Double-Precision Whetstone 55.0 4214.5 766.3
Execl Throughput 43.0 2810.1 653.5
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 1318881.7 3330.5
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 383167.0 2315.2
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 3220306.1 5552.3
Pipe Throughput 12440.0 2627304.4 2112.0
Pipe-based Context Switching 4000.0 268021.8 670.1
Process Creation 126.0 19805.6 1571.9
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 16213.2 3823.9
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 4094.9 6824.8
System Call Overhead 15000.0 4639611.4 3093.1
========
System Benchmarks Index Score 2224.5
マルチコア
4 CPUs in system; running 4 parallel copies of tests
Dhrystone 2 using register variables 117881392.9 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 18388.8 MWIPS (10.0 s, 7 samples)
Execl Throughput 20864.0 lps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 1454893.2 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 397700.2 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 3981030.1 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 6956227.1 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 1231321.1 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 59038.1 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 35662.9 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 4543.9 lpm (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead 10619828.3 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 117881392.9 10101.2
Double-Precision Whetstone 55.0 18388.8 3343.4
Execl Throughput 43.0 20864.0 4852.1
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 1454893.2 3674.0
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 397700.2 2403.0
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 3981030.1 6863.8
Pipe Throughput 12440.0 6956227.1 5591.8
Pipe-based Context Switching 4000.0 1231321.1 3078.3
Process Creation 126.0 59038.1 4685.6
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 35662.9 8411.1
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 4543.9 7573.2
System Call Overhead 15000.0 10619828.3 7079.9
========
System Benchmarks Index Score 5165.9
普通ですね、はい。
感想
かなり雑に紹介しましたが、一つ思うのは「組み立てめっちゃ楽やん!!」です。
裏配線が~とか、そういうのを考えなくて良い。
何度か書いている通り、うちのサーバは中古のLGA 775が主力、古い故にかなり苦労してるので刺すだけで動くのは幸せ。
もしかしてサーバに向いてるんじゃ?
小さい、安い、それでいてIntel NIC……あれ……?
これ、サーバに持って来い……?
DeskMini 110の弱点であるグラボが刺せない点はサーバには無関係です。
電源スイッチがケースと一体になっているので、それをどうにかして分離させればカバーを引っぺがして3.5インチのHDDが使える(はず)
ファンが付けられないので放熱に工夫が必要ですが、それもカバーを引っぺがして使えばどうにか出来る。
名前こそDeskMiniだけど、ECC要らないならサーバに最適かもしれない。
(というかこのマシンもサーバー用途で使うつもりなので……)