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Raspberry Pi Zeroを買ってみた、買い方要る物その他諸々

      2017/11/18    HimaJyun

Raspberry Pi Zeroが今年の第一四半期に日本でも発売されるとの事で、話題を先に掴むべくイギリスから個人輸入してみました。

という訳で、どんなものが必要で、どんな感じなのかをお伝えしようと思います。

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ワンコインコンピュータ、Pi Zero

(現実的にはワンコインじゃないと言うのは別として)Raspberry Pi Zeroの特徴はその価格です。

お値段なんと5ドル、1ドル100円の計算で500円、ワンコイン!!(なお現実的にワンコインで手に入れるのは難しい模様)

毎日のコーヒーかタバコか昼食のサイドメニューを我慢するか、車の代わりに自転車で移動するかすれば余裕で買える!!

性能は?

1GHz、シングルコアの「ARM1176JZF-S」これに512Mのメモリが載っています。

映像出力はMiniHDMI

USBはなく、代わりにMicroUSBが1つあります。(見た目には2つあるが片方は電源用)

ストレージは従来同様MicroSDです。

OSは通常Pi同様Raspbianが使えます。

注意点としては、LAN端子がない事です。(USBのLANアダプタを用意すればインターネットには繋がります。)

値段が安いのであまり豪華なスペックではありませんが、ワンコインにしては十分な性能です。

というわけで買ってみた

この記事を書いたときにはまだ日本未発売で海外から買っていたのだが、どうやら日本でも発売されたみたい

要はPi ZeroとLANアダプタ、それからSDカードさえあればどうにかなります。

本体

当たり前ですわ、ナニヲイマサラ。

今回購入したのはPi Zero他色々セットになったものだったのですが、結局ヘッドレス運用なのでPi Zero(とケース)だけあれば良かったってのはヒミツ☆

ちなみに現時点(2017/01/21)でAmazonで買おうとすると異常な値段になっています、レビューも大荒れ

日本でのPi Zero販売が始まった時にこのページにそのまま出品するのか、それとも別の商品として登録されるのかが気になる……

本体の大きさはご存知の通り超小さい。(加えて、LAN端子がないので薄い)

MicroUSB接続のLANアダプタ

見ての通りPi ZeroにはLAN端子がありません。

という訳でインターネットに繋いでアンナコトヤコンナコトがやりたい場合にはMicroUSB接続のLANアダプタが必要です。(もしくはMicroUSB->USB変換からのUSB LANアダプタ)

今回は試していないので説明はしませんが、Pi ZeroだとPCと接続する事でPC経由で外の世界(ネットの海)に出られるので、ネットの不要な(電子工作とかの)使い方でセットアップ時のみネットが欲しい場合はそれで事足りそう。

私はヘッドレス起動からのサーバ化が目的なのでネットの常時接続が必須、延いてはLANは必須と言う事で購入しました。

今回購入した物は標準のドライバで動くので刺せばOK仕様、てかそうじゃないとヘッドレス出来ないしね♡

SDカード

これはPi3の時に買った物を流用(画像も流用)

一応紹介しておくとTranscendのMicroSDカード(16GB)

その他ケーブル各種

Pi3みたいな大容量の電源が必要という訳ではないので、適当にお家に転がっているMicroUSBケーブルと電源を使用したのでOK。

もし画面に出力したい場合は映像端子がMiniHDMIである事に注意。

私はディスプレイ使わない主義なので不要

(必要なら)ケース

もし必要だと思うならケースを購入しても良いでしょう。

Pi3とねじ穴の間隔は一緒なのでPi3のケースでも入れようと思えば入ります。

ちなみにフリスクのケースがPi Zeroにぴったりなんだとか……?(という訳でフリスク買って来たんだけど加工が面倒

OSのインストール

ここは通常Piと同じRaspbianが使えるので「Raspbianのインストールと初期設定」で紹介しているOSインストールの方法を参考になさってください。(こっちにまで書くと色々大変なので)

色々やってみる

とは言えこれだと記事がしょぼくなってしまうので色々やってみましょう。

UnixBench

Pi3の時は完全に忘れていたので、今回は忘れずにUnixBenchを走らせましたよ。

という訳で結果を載せておきます。

Dhrystone 2 using register variables        2459566.7 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                      357.2 MWIPS (10.0 s, 7 samples)
Execl Throughput                                271.3 lps   (29.9 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks         47654.1 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks           15612.0 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks        121967.1 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                              211282.1 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                  27102.4 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                                689.7 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                    549.2 lpm   (60.1 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                     70.4 lpm   (60.6 s, 2 samples)
System Call Overhead                         503767.3 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0    2459566.7    210.8
Double-Precision Whetstone                       55.0        357.2     64.9
Execl Throughput                                 43.0        271.3     63.1
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0      47654.1    120.3
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0      15612.0     94.3
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0     121967.1    210.3
Pipe Throughput                               12440.0     211282.1    169.8
Pipe-based Context Switching                   4000.0      27102.4     67.8
Process Creation                                126.0        689.7     54.7
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4        549.2    129.5
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0         70.4    117.3
System Call Overhead                          15000.0     503767.3    335.8
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                         117.1

まぁ……CPUは値段相応って所ですね。

消費電力

Pi3の時みたいに消費電力を測ってみました。

アイドル状態だと0.2A、意外な事にこれはPi3のアイドル状態の消費電力と同じです。(いや、冷静に考えると言うほど意外ではないか……)

yesコマンドを利用してCPU使用率を100%にすると0.3A、これは同じやり方でCPU負荷を100%にしたPi3の半分程度

こんな適当な測り方で良いのかは分からないけど、4倍のコア数なのに消費電力が倍で済むPi3はPi Zeroより省エネと言ってもOK……なのかな?

電源の端子

念のために書いておく。

Pi Zeroには2つのMicroUSB端子がある、片方は電源用で、もう片方が通信用

これ、どっちでも良いかと言うとそういう訳でもなさそうで、よく見るとPWRとかUSBとか書いてある。

つまりどちらが何用ってのが決まっている訳で、逆に刺すとどうなるのかは……試していないので分からない。

使ってみた感じ

使っている時のワクワク感は素晴らしい「このちんまいので何が起こるんだろう?」みたいな感じがする。

性能的な感じとしては、シングルコアなので、作業(例えばaptとか)をさせると「結構キビシイな……」という印象

用途としてはやはりPiらしく組み込み(私は専門外)とかIoTとか、あまり性能の要求されない用途での利用が適しているかなって感じ(気温とかトイレの空きだとかああいうのかな?)

サーバ用途で実用的にしたいのであれば、LANアダプタなどの出費が必要になるので素直にPi3を買った方が良いんじゃないかという気はする。(性能的に厳しさある)

ちなみにMinecraftサーバ(割と重い)を動かそうとしてみた、ライブラリの読み込みに7分、マップデータの生産10%に30分(単純計算100%まで5時間)掛かるという恐ろしい事態になってやめた。

今はBIOSのROMを焼いたりするのに使っている。

 - コンピューター