なうびるどいんぐ

脳みそ常時-3dB

メールサーバー用にパソコン組んだら盛大に嵌った

      2018/05/07    HimaJyun

日記です、恐らく誰かの役に立つ情報とかは載っていませんし、そのつもりもないのでダラダラ書いてます、暇つぶしにどうぞ。

メールサーバー用に余っているパーツでPCを組もうとしたら深い深いドツボに嵌ったので、未来の自分へ戒め兼ねて記事に。

スポンサーリンク

メールサーバーが欲しかった

ある日突然メールサーバが欲しくなりました。

なのでRaspberry Pi3でも使ったサーバーにしようかと思ったのですが、ClamAV(アンチウイルス)がとんでもないメモリ豚でPi3では性能不足、普通のPCを使う事にしました。

という訳でPCを組んだらドツボラッシュにハマりまくる羽目に……

必要な性能

メールサーバーなのでそこまでぶっ飛んだ性能は欲していません。

CPUは最低限でいいし、グラボは要りません。

強いて言うならメモリが少し多めに欲しい(ClamAVがドカドカ食うので)

マザーは余っている奴を使おう(これが大誤算の始まり)

私はメモリを使いまわす事を考えて「載せられるなかで一番大きな容量を買う」主義です、という訳でメモリだけは8G、デュアルチャンネルを考えて2本買う事にしました。

さぁ、大誤算ドツボ祭りの幕開けです。

パーツを集める

とは言え、私は大富豪の家系でもなければ、金鉱脈を持っているわけでもありません。

性能が必要なわけでもないので、コスト重視で行きます。

(ちなみに、全部新品で揃えるなら「ASRock DeskMini 110とPentium G4560で高コスパマシンを組んだ」で紹介したような構成にしていたと思います)

マザー(ASUS Z97-C)

まず1つめの誤算ですが、まさか記事にするとは思わなかったので写真があまりないです。なので文字でチャチャっと表現。

押し入れに眠っていたH81MLCとかいう超安いマザーが発掘されたのでこれを使う事にしました、が、再起動できない仕様(不具合?)だったので諦めて別のマザーを用意した、……っと。

そして用意したのがこちら、ASUSのZ97-C、中古で8000円ほど。ATXです。

M.2が使える奴です。予算の都合で使わないけど、将来の拡張性のために。(一生使わないフラグ)

SATA Express?なんれふかほれわ?いらないこね。

メモリはDDR3です。DDR4だと1.2Vで済むんですけど、メモリもりもり森鴎外する訳ではないので消費電力的には誤差でしょう。

NICは安心と信頼のIntel I218V

CPU(Pentium G3258)

周りにサーバー用にパーツが欲しいと言いまくっていたらCPUが舞い込んできました。

Pentium G3258、LGA1150(Haswell Refresh)です。(このCPUを使う事によって更に誤算が発生する事になる)

(ちなみにパーツが欲しい連呼は後で引き寄せすぎる事になるのですが、それはまた別の機会に)

良くある普通のペンちゃんです、3.2GHz、十分でしょう。

メモリ(DDR3-1600 8G*2)

「メモリは一番大きい奴」がポリシーです、つまりDDR3なので8G

メモリは高品質、高信頼、Made in Japanのセンチュリーマイクロ。8Gx2、これも中古8000円ほど。

16Gもあれば十分です。

ストレージ

未定です。適当に引き出しに眠ってるHDDを突っ込もうと思っています。

今回はとりあえずディスク無しで組みます。(どれくらいの容量のディスクを使うか未定なので)

電源(サイズ 剛短3 400W)

サイズの剛短3 400Wにしました。(本当は500Wが欲しかったんだけど、見事にどのショップも売り切れだった)

奥行きが短くて、プラグインなのが特徴です。音もかなり静か。

ケース(ENERMAX ECB3080)

サーバーですし置きっぱなし確定なので、最悪段ボールでもよかったのですが……

ドスパラで売ってた「ECB3080」がいい感じだったのでこれを使う事にしました。

サイドパネルがアクリルです、光らせない主義なのでクソどうでも良いですけどね。

全体的に掃除がしやすそうな雰囲気です。

中の雰囲気はこんな感じ

ブザーは付いていないので別途用意する必要があります。

ケースこそメモリ以上に使いまわせるのでとりあえず買っておきました。

ちなみに……

H81MLCを使おうとしていた段階でIntel NICを載せるためにIntelのLANカードを買いました(どうせドスパラの送料周りで5000円以上にする必要があったので)

そして、Z97-CはデフォルトでIntel NICです、無駄になりましたワロス

組み立てる

役者はそろいました。

罠に嵌るまで

PC組み立てました記事って案外書くの難しいんですよね、ほら、CPUとメモリ刺したら終わっちゃいますし……

とりあえずCPUを付けて

グリス(いつも使ってるラベルが剥がれてメーカーも型番も分からない奴)を塗って……

ファンを刺す。

やっぱり最近のクーラーは取り付けやすいですね、硬いだけで全然カチって言わないLGA 775はクソ(自主規制)

メモリを刺します、このマザーで2本差しする時の推奨構成はA2とB2の模様。

BIOSバージョン不一致

ここで一度電源を刺してテストをしたのですが、動きません。

具体的に言うと、BIOS(正しくはUEFI)の設定画面に入れません(フリーズする)、そしてOSをインストールしようにも「Secure Boot Violation」

色々疑ってみた結果、BIOSのバージョンが足りないのではないかと予想(今になって考えてみると、この予想は外れている気がしますけどね)

どうやらPentium G3258は20周年記念らしく、後から発売された物なのでBIOS更新が必要な場合がある。

この板のBIOSは0332(2014/05/16)、Pentium G3258がサポートされたのは0336(2014/05/30)、そしてZ97-Cの最新BIOSは2801(2016/03/31)

しかし手元には他のCPUはない……更新できない。

あ、これはアレですね、ゲームだと称号が手に入る奴。

「新しい称号を獲得しました!: 【BIOSバージョン不足】」みたいに。

とにかく、CPUがないと何もできないと判断したので初期BIOSで動くCeleron G1820(一番しょぼい奴)を用意

しかし結果は変わらず、これもうほぼ板の故障だろ。

ん~……どうした物か。

結局……

各パーツを別の板でテストした結果、やはり板の故障っぽい雰囲気……

結局、同じマザーをもう一枚買ってきました。結果から言うときちんと動作しました。(つまり板が悪い)

BIOSバージョンが一致していなかったからダメだったのか、最初から壊れていたのか、不一致のCPUを突っ込んだから壊れたのか

それはもはや特定のしようがないですし、動くマザーが手に入った以上はどうでも良いです。

新しいマザー(といっても中古だけど)はBIOSも比較的新しく、CPUもサポートされていたので安心です。

完成させる

気を取り直して組み立てていきます。

といっても、板を入れて……

配線するだけなんですけどね。

EPS12Vは上から回すと長さがギリギリで精神衛生上の問題があったので下から回すことに……ちょっと残念。

余談ですけど、ケース付属ファンが3ピンファン端子か4ピンペリフェラルが選べるようになっています。これは良いと思います。

BIOSも最新版にしてと……

これで完成って事にしましょう。(アクリルが写り込みしまくって撮影が難しい……)

ベンチマークとテスト

ベンチマークやらテストやら。

サーバー用なのでグラフィック性能はどうでも良いです、なのでベンチマークからは除外

MemTest

メモリのテストをしておきます。(メモリ自体は別の板でチェック済みですが、相性とかあると嫌なので)

当然ながらにエラーはなし、というかあると困る。

Cinebench

CPU性能をCinebenchで測定しました。

244、まぁ2コアなのでこんなものでしょう。

Windowsエクスペリエンスインデックス

Win Score ShareでWindowsエクスペリエンスインデックスの測定です。

ディスクはそこらに転がってたSSDを刺してるのでお気になさらず。

UnixBencth

サーバー(Linux)の予定なので、その場合にどれくらいの性能が出るのかもテストしておきます。

OSはUbuntu Server 16.04です。

シングルコア

2 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests

Dhrystone 2 using register variables       37350488.4 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     4510.8 MWIPS (10.5 s, 7 samples)
Execl Throughput                               5909.0 lps   (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks       1251934.6 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks          361675.1 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks       2816530.9 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                             2690023.2 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 240324.3 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                              17607.9 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                  14334.2 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                   2697.6 lpm   (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead                        4294238.4 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   37350488.4   3200.6
Double-Precision Whetstone                       55.0       4510.8    820.2
Execl Throughput                                 43.0       5909.0   1374.2
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0    1251934.6   3161.5
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0     361675.1   2185.3
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0    2816530.9   4856.1
Pipe Throughput                               12440.0    2690023.2   2162.4
Pipe-based Context Switching                   4000.0     240324.3    600.8
Process Creation                                126.0      17607.9   1397.4
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4      14334.2   3380.7
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0       2697.6   4496.0
System Call Overhead                          15000.0    4294238.4   2862.8
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                        2146.4

マルチコア

2 CPUs in system; running 2 parallel copies of tests

Dhrystone 2 using register variables       74623416.3 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     8984.5 MWIPS (10.6 s, 7 samples)
Execl Throughput                              13585.2 lps   (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks       1501441.6 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks          434464.5 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks       4280990.2 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                             5391764.0 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 864701.7 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                              35865.9 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                  22385.4 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                   2923.9 lpm   (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead                        6256757.2 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   74623416.3   6394.5
Double-Precision Whetstone                       55.0       8984.5   1633.6
Execl Throughput                                 43.0      13585.2   3159.4
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0    1501441.6   3791.5
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0     434464.5   2625.2
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0    4280990.2   7381.0
Pipe Throughput                               12440.0    5391764.0   4334.2
Pipe-based Context Switching                   4000.0     864701.7   2161.8
Process Creation                                126.0      35865.9   2846.5
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4      22385.4   5279.6
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0       2923.9   4873.2
System Call Overhead                          15000.0    6256757.2   4171.2
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                        3716.3

CPUがPentiumなので普通のスコアでしょう。

ちなみに、Pentium G4560Raspberry Pi3の結果は各ページ(リンク先)にありますので参考までにどうぞ。

感想

単にClamAVが動かせるくらいのメモリが載ったPCが欲しかっただけなのにとんでもなく苦戦しました。

思ったよりコストかかったし、もう一台組めるくらいパーツ買う羽目になったし……

次からは気を付けよう……

余談

ふとした思い付きですが、SATAポートが6つあるのでOSを除く5つにHDDを刺してRAID 0をやってみました。(故障率高すぎるので常用は不可能だけど)

ちなみに、右端の2TのHDDは不良セクタが出ています。

って、CrystalDiskInfoで一覧表示させた時の画像しかない……右から3番目の注意状態のディスクがそれ。

(というか、IntelチップセットのRAIDってRAID状態でもS.M.A.R.T出来るのね)

速度はこんな感じ

うん、この速度ならSSD使った方が良い。

 - コンピューター