Raspberry Pi 3を買ってみた、必要な物やOSのインストールなど
2019/12/05
こんにちは、宅鯖マンの@HimaJyunです。
ただいま一部の人達に流行りのRaspberry Pi、つい最近、3なる新型が登場したようなのでこれは乗らない訳には行かない、と言う訳で2つ購入してみました
初Piなので、同じく初Piになる方向けに必要な物などをまとめてみようと思います。
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追記: Raspberry Pi 4も買ってみました->Raspberry Pi 4を買ってみた、必要な物とかベンチマークなど
Raspberry Piって?、3って?
まずは「Raspberry Piに興味があるけど分からないから踏み出せない」と言う人のために軽く説明してみましょうか
Raspberry Piって?
Raspberry Piはいわゆるシングルボードコンピュータと言われるものですね、すなわち、パソコンです、とても小さな……
CPUにはARMを採用しています、ARMは主にスマホなどに良く使われている省エネが売りのCPUです。
SATAなどはありません、MicroSDを保存に使用します。(工夫すればUSB接続のHDDなども利用できますが)
インターネットにも繋がりますよ、液晶にも繋がります、音も出るらしいです(工口動画も見られますね!!)
そして何より安いです、今回購入したPi3だと35ドルです、1ドル=100円として3500円ですね、米Amazonでも41.48ドルでした。(日本だと輸入の段階でゲームソフト1本分くらいの金額になる)
更に言うと、5ドルの「Raspberry Pi Zero」もあります、こちらも購入してみたのでもし良かったらどうぞ(Raspberry Pi Zeroを買ってみた、買い方要る物その他諸々)
Pi2とPi3の違い
「Pi2は知ってるけどPi3は今知った、何が違うの?」と言う方向けに説明すると……
CPUが高性能になっています、2は32bit 900MHzの4コアでしたが、3は64bit 1.2GHzの4コアです。(残念ながらOSのRaspbianが32bitですが……)
Pi3からWi-FiやBluetoothに対応しました、大きな違いはそれくらいですね、お値段もそう変わりませんし、今買うなら3でしょう。
Raspberry Piに必要な機材
Piを動かすためはいくつかの周辺機器が必要です、特に電源やSDカードは細かい要件?があるので私が購入した機材を紹介しつつ説明して行きましょう
本体
当然ですね、本体が無ければ始まりません。
ちなみにですが、Element14版とRS Components版があります。どちらも大差ないです、製造している場所やメーカが違うだけです。
今回はRaspberry Pi 3(Element14版)を2つ購入しました、そうお値段が変わる物では無いのでケースやヒートシンクも一緒に購入しておくと良いです。
本体のサイズ感としては一般的なカードと同じくらいです、もう少し大きいと思っていたので届いてからその小ささに驚きました。
電源
Raspberry Piはかなり大容量のUSB電源が必要です、Pi2までは推奨2Aでしたが、Pi3からは推奨2.5Aになりました。
お家に転がっているスマホの充電器などで2.5Aを出力出来る物があればそれを使ったので構いませんが……そんな大容量の電源が都合よく転がっている方が珍しい(急速充電、とか書かれてあったら使えるかもしれません)
今回はPi3を2つ購入しているので、ポートが複数ある電源を購入しました
各ポート2.4Aの合計8Aまで供給出来る電源のようです、8/2.4=3.3333....なので3つのPi3を同時に動かせる計算ですね。(え?、0.1A足りない?、その程度は誤差の範囲ですよ、2.4Aでも問題ないでしょう)
もちろん、1つだけであればわざわざ複数ポートの物で無くても良いのですが、どの道他の周辺機器を動かしたくなったり、追加Piが欲しくなったり……があるので複数ポート対応の製品の方が良いでしょう。
ケーブルも念のため「2.4A対応」と書かれてあるケーブルを買いました。
電源の性能が気になる方はUSBテスターを手に入れておくと良いでしょう。
ちなみに今回の電源はキチンと2.4A出ています、というか3A出てるんだけど……
SDカード
Raspberry PiはMicroSDをストレージとして利用するのですが、どうやら少し相性がキツいらしいです。(SDカードをブートローダ代わりに利用するという特殊な立ち上がり方が原因じゃないかと思われ)
ですので、Raspberry Piでの動作報告が上がっているSDカードを購入しました、容量は「4で行ける、8だと安心、16だと余裕」だと思うので16GBの物を選びました
と言うか、値段で選ぶと16GBになります(なぜか4,8GBのMicroSDの方が高い)
ついでと言って浪費していますが、SDカードリーダ/ライターがお逝かれなすってだったので購入しました。
書き込み中に接続が不安定になってデータがおかしくなるのは困りますからね。
LANケーブル
LANケーブルです、何でも良いです。
ラズパイはLANのリンク速度が100Mまでなので良いケーブルを買って来ても無駄になります。
CAT-7ケーブルとかはSTPのアース接続どうこうがあるので猶更です。
Pi3からWi-Fiに対応しているので、もはやなくても良いです、多少の速度を犠牲にしても構わないのであればWi-Fi接続の方がケーブルがすっきりとまとまるでしょう。
冷却関係
PiのCPUは結構熱を持ちます、24時間動かすつもりなら熱対策は必要だと思われます。
少なくともヒートシンクくらいは貼った方が良いでしょう
可能であればファンなどで冷やした方が良いです、ファン付きケースなんかも売られていたりもします。
私の場合はPiの数が多いので、「Raspberry Pi用4階建てケース買ってみたら案外良かった」で紹介しているケースに横からUSB扇風機で風を当てています。
OSをインストールする
インストールや設定はゴチャゴチャ追記していたら長くなってしまったので別記事に切り出しました。
他所ではあまり書かれていないような事も書いてみましたのでぜひご覧ください。
こちらをご覧下さい:Raspbianのインストールと初期設定
最後に
案外良い感じです、そこそこスペックがあるのでちょっとしたサーバにするには十分。
わざわざPCを丸々1個使うほどでもない様な(さほど負荷の掛からない)サーバには良いかも
UnixBench
Pi3のUnixBench、別にわざわざ計らなくてもググればいくらでも出るのですが……
シングルコア
4 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests
Dhrystone 2 using register variables 4371893.5 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 740.7 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput 604.2 lps (29.6 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 151884.8 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 43868.9 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 357772.1 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 313530.7 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 60131.0 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 2529.5 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 2249.3 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 621.4 lpm (60.1 s, 2 samples)
System Call Overhead 698703.2 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 4371893.5 374.6
Double-Precision Whetstone 55.0 740.7 134.7
Execl Throughput 43.0 604.2 140.5
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 151884.8 383.5
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 43868.9 265.1
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 357772.1 616.8
Pipe Throughput 12440.0 313530.7 252.0
Pipe-based Context Switching 4000.0 60131.0 150.3
Process Creation 126.0 2529.5 200.8
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 2249.3 530.5
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 621.4 1035.6
System Call Overhead 15000.0 698703.2 465.8
========
System Benchmarks Index Score 312.4
マルチコア
4 CPUs in system; running 4 parallel copies of tests
Dhrystone 2 using register variables 17464500.0 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 2959.2 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput 2344.7 lps (29.9 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 246929.5 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 66917.5 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 635194.0 KBps (30.1 s, 2 samples)
Pipe Throughput 1244277.2 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 218913.0 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 5278.2 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 5031.7 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 670.5 lpm (60.2 s, 2 samples)
System Call Overhead 2684674.9 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 17464500.0 1496.5
Double-Precision Whetstone 55.0 2959.2 538.0
Execl Throughput 43.0 2344.7 545.3
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 246929.5 623.6
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 66917.5 404.3
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 635194.0 1095.2
Pipe Throughput 12440.0 1244277.2 1000.2
Pipe-based Context Switching 4000.0 218913.0 547.3
Process Creation 126.0 5278.2 418.9
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 5031.7 1186.7
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 670.5 1117.5
System Call Overhead 15000.0 2684674.9 1789.8
========
System Benchmarks Index Score 797.3
なかなか良さげだ、絶対的な性能は低いが、大きさや消費電力、値段とのバランスは良い方だと思う。