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首を突っ込んで足を洗う

Zen2 Ryzenで非OCならこのメモリ買っとけ

      2020/03/06    HimaJyun

Zen2 Ryzenを非OCで使用する場合のメモリクロックの話。

早い話がJEDECネイティブのDDR4-3200 16Gを2本買えば良いという話です。

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RyzenとメモリとInfinityFabric

Ryzenとメモリクロックの話は細かく書くとこれだけで記事1つ分になってしまうので大雑把に。

Zen2はInfinity Fabricのクロックがメモリと連動する。(Infinity Fabricってのは、CPU内部でデータをやり取りする奴)

これがどういう意味かというと、Ryzenではメモリクロックが性能に与える影響がIntelよりも大きい。

ちなみに、Infinity Fabricのクロックをメモリクロックの半分で動作させるモードもある。一定のクロックを超えてくるとこれを選択しないと動かない……が、今回は非OC前提なので解説しない。

SPDとXMP

Zen2が定格で対応している最大クロックはDDR4-3200なので、非OC前提ならJEDECネイティブ(1.2v)で3200Mhzのメモリを使うのが一番速い。

ただ、これに関しては罠があって、「3200Mhz」という記載でもXMPの可能性があること。

XMPは要するにメーカー確認済みのオーバークロックみたいなもので、メモリ内にそのプロファイル設定が入っている。

これをUEFIの設定から読み込ませれば簡単にメモリのオーバークロックができる、というもの。

XMPはメモリの保証内なので、XMPで動作させてもメモリの保証は切れません。ただ、マザーやCPU側がOC状態になるのでそちらの保証が切れる可能性はあります。

対する非OCでの速度はSPDと呼ばれる。SPD、定格、JEDEC、ネイティブ……なんて単語が出てきたら定格クロックの事。

当然ながら半導体はより低い電圧でより高いクロックの動作をする方が個体として優秀なわけで、かなり雑に説明すると同じクロックで動作する定格とXMPなら定格の方が高品質なメモリ(定格3200MhzはXMP3200Mhzよりも良い)である。

XMP(OC向け)=良いではない。仮にOCで高クロックを目指す人であっても、XMPで3200Mhzを買うくらいなら定格3200Mhzを買って自分でクロックを上げていく方が高クロックに出来るはず。

XMPは定格2666Mhzとかを3200Mhzに上げたもの、定格3200Mhzは何もせずに3200Mhzで動くもの。定格3200Mhzは何もしてないので更に高いクロックに上げられる。そういう事です。

XMPの見分け方

SPDで3200Mhzでも、XMPで3200Mhzでもショップ上(特に商品タイトル)には「3200Mhz」としか表示されないので分かりづらい。ちゃんと商品タイトルに定格かXMPか明記してほしいと思うのだが……資本主義者に倫理の話をしても無駄か?

これに関してはメーカーの仕様表とかショップのページをよく見てユーザー側でXMPを回避する必要がある。

(ちなみに価格ドットコムの検索機能はゴミなのでクロックを指定しても定格とXMPをごちゃ混ぜにして表示してくる)

大抵はショップ上の商品ページやメーカーの仕様表にSPD電圧という項目がある。

まずは電圧を探そう。DDR4の定格は1.2vなので、電圧の項目を見て1.2vと書かれていたらそれは非OCメモリ。ちなみにXMPのメモリは1.35vなどの1.2v以外の値が書かれているはず。
XMPの見分け方 電圧を見る

電圧が見つからない場合はクロックを探そう。例えば商品スペックに「SPD: 2666Mhz」と「クロック: 3200Mhz」のように2つのクロックが記載されていれば、そのメモリはXMP品で定格は2666Mhzだと判断できる。

XMPの見分け方 クロックを見る

XMPを定格で動かす

XMPはあくまで「オーバークロック用のプロファイルが入っているだけ」なので、それを読み込まない限りは定格で動作する。

レビューで「記載されているクロックより低い!」なんてレビューがあったら大抵はXMPでプロファイルを読み込んでないだけ。右も左も分からない人にこういう訳の分からない物を売り付けようとするからアフィカスポンサーのご意向で生きてる人はよろしくない。

逆に言えば、XMPのメモリをあえて定格で動かすのは普通にアリ

例えば定格3200MhzでXMP3600Mhzのメモリとかがあったとして、XMPのプロファイルを無視してあえて定格3200Mhzで動かす……とかはOK

実は……

「広告収入のために割高な商品を買わせようとする人」にはなりたくないので書いておくが、実はメモリクロックで体感速度は大して変わらない。

なので予算が苦しいなら無理に一番クロックの高い物を買う必要はない。

ただ、Zenシリーズは設計的にIntelよりメモリクロックの影響を受けるので、「せっかくなら高クロックにしたいよね」「安全な範囲(定格)で一番高いクロックってどれくらいだろう?」「値段そんなに変わらないなら性能高い奴が良いよね」くらいの話だ。

その「Intelより影響を受ける」でも数%前後、最大でも1割くらいが精一杯、メモリで上がる性能なんて誤差の範疇だ

大切な事なのでもう一度、無理に高クロックなメモリを買う必要はない

高クロックなメモリを買うくらいなら、グラボを良い奴にするとか、彼女(そんなものは居ない)と食事にでも行った方がよっぽどマシだ。

この記事は定格で最高のパフォーマンスを目指すのが好きな俺みたいな人向けの記事、はい。

Zen2 Ryzenにおすすめのメモリ

俺はもっぱら定格運用派です。PC系サイトやパーツ屋がOCを激推ししてるのは正直冷めた目で見てる、それOC向けって名目で割高なパーツを買わせる方が実入りが良いからでは……?

先の通りZen2 Ryzenの定格最大クロックは3200Mhz

容量に関しては、最近は1本32Gのメモリとかも出てきているが、2019-10-26の時点では32Gで3200Mhzのメモリは存在しない。

定格の最大クロックである3200Mhzを満たせて、なおかついちばん容量が大きいのは16Gです。

組み合わせ

これはT-トポロジーかデイジーチェーンかでも変わってくる気がする。

たとえば俺の使っているX570 Taichiでは以下の通り。

A1 A2 B1 B2 クロック
SR 3200
DR 3200
SR SR 3200
DR DR 3200
SR SR SR SR 2933
SR/DR DR SR/DR DR 2667
SR/DR SR/DR SR/DR SR/DR 2667

要するに2本までならSRもDRも関係なく3200Mhzで使える

昔と違って今はメモリコントローラがCPUに統合されているので、他のマザーでも大きくは変わらない気がする。

その辺は使用しているマザーの仕様表をチェック。とりあえずX570ならDRのデュアルチャネルで3200Mhzはどんなマザーでも行けると思います。

コメント欄でいただいた情報ではB450で4枚刺し16Gx4=64Gの定格3200Mhzが行けるらしいので、X570でも4本差し3200Mhzが可能だとは思う。思うだけ、試したわけではない。

とりあえず16Gx2=32G 3200Mhzなら確実に動作する。一般人が使うのには32Gもあれば十分でしょう。Redisでも動かすのならともかくとして……

つまり

Zen2 Ryzenの非OCなら定格で3200Mhzのメモリを2本買えば良い。

「16Gx2=32Gも要らないよ!」って人は8Gx2=16GでもOK、とにかく何でもいいのでJEDECネイティブで3200Mhzを買おう。

現状では3200Mhzで一番大容量なのは16G、そして確実に3200Mhzで動作するのは2本差し=16Gx2=32G……という具合。

この条件を満たせるのがW4U3200CM-16Gです。

間違って買っている人がチラホラ居るみたいなので分かりやすく書いておくが、Amazonの選択肢にある「DDR4 3200 ゲーミングモデル(W4U3200BMS-16G=ヒートシンク付いてる奴)」はXMP品だ、定格3200Mhzが欲しいなら「DDR4 3200 スタンダードモデル」を買おう。

その他

どうでもいい事

使用されているチップ

Crucial=Micronなので当然ながらMicronのDRAMが載っている。

Thaiphoon Burnerでチェックしてみたところ、MicronのE-dieが載っている。
Micron E-die

非OCなのでどうでもいい話だが……

Memtest

Memtestしてみた、特にHammer Testが通過できるかは気になる。

環境は以下の通り。

CPU AMD Ryzen 7 3700X
クーラー Scythe 忍者 五
マザー ASRock X570 Taichi
GPU Radeon RX 570
電源 Corsair RM850x

結果です。
Memtest86

問題なさそうですね。

要するに

定格3200Mhzの16Gを2枚買えばいい。

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