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ASRock X570 Taichi レビュー

      2019/11/10    HimaJyun

Zen2はともかくとして、X570が熱すぎてマザー選びに苦労してる。

そんなこんなで、X570マザーを二種類買うハメになったのでレビューします。今日はASRock X570 Taichiのレビュー

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太一君

この記事でレビューするのはASRock X570 Taichiです。ちなみにこの記事はメーカーからの提供とか受けてません、自腹購入。

チップセットファンが窒息でVRMが発火してType-Cが干渉するとか言われてるあのマザーです。試してみましょう。

開封

まずは普通に開封していきましょう。

箱は結構大きめです。ASUS ROG Strix X570-F Gamingの箱と比較。
X570 Taichi 箱 比較

ちなみに、ASUS ROG Strix X570-F Gamingとの比較記事もあるので興味あればどうぞ。

X570 TaichiとROG Strix X570-F Gamingを比較

中身はこんな感じになっています。
X570 Taichi 開封

内容物です。
X570 Taichi 内容物

付属品なんですが、マニュアル(PDF)とマニュアル(紙)と仕様表の3つで書いてあることが違うという凄まじい状態になっています。
X570 Taichi PDFマニュアルX570 Taichi 紙マニュアルX570 Taichi 仕様表

この辺ちゃんとしてほしい。ちなみに俺はアンテナが1つで、M.2スタンドオフが2つでした。

(M.2スロットが3つで、ネジが3つ付いてて、M.2スタンドオフが2つしかないのはどう考えても変なんですがね……)

外観

マザー本体の外観を眺めましょう。
X570 Taichi 外観

バックプレートが付いてます。CPUクーラーにクソでかな忍者 五を載せるのでこれは頼りになる。
X570 Taichi バックプレート

M.2とチップセットのヒートシンクです。PCIe x16スロットは今流行りの強化タイプです。
X570 Taichi ヒートシンク

ヒートシンク外してみました。M.2スロット3つ付き、M.2の長さ次第ではヒートシンクのネジと共用になる仕組み。
X570 Taichi PCI周り

ヒートシンクには最初からサーマルパッドが貼り付けられています。
X570 Taichi 付属サーマルパッド

噂の爆熱X570君です。AMDさぁ……
X570 Taichi チップセット

PCIe x1のスロットはエッジフリーになってます。ただ、ヒートシンクが邪魔になるので結局のところx1以外は刺さらない。
X570 Taichi エッジフリー

いま流行りのI/Oシールド一体型の奴です。PS/2があります、俺はRealforce R2を使ってるのでPS/2なんか使わなくてもNキーロールオーバーできますが……
X570 Taichi I/Oパネル(アンテナ1つからケーブルが2本出てますし、これだとどう考えてもアンテナは1つしか挿せない。マニュアルのアンテナx2って部分はやっぱりおかしいと思う)

とりあえず外観はこれくらいで。これぐらいって、これで全部だけど……

仕様

仕様の話をしましょう。

ちなみにZen2前提で書いてるのでZen+とかだと話が変わります。というかX570にZen+載せる奴居ないだろ、メリットないし。

フォームファクタ ATX
ソケット AM4
チップセット X570
CPU Ryzen 2000/3000 シリーズ
フェーズ数 14
メモリ DDR4x4 (最大: 128G)
LAN Intel I211AT (1Gbps)
ワイヤレス Intel AX200 (Wi-Fi 6 & Bluetooth 5.0)
PCIe x16: 3
x1: 2
ストレージ M.2: 3
SATA 8
マルチGPU AMD: Quad CrossFireX, 3-Way CrossFireX, CrossFireX
NVIDIA: Quad SLI, SLI, NVLink
ファンコネクタ 6
Type-C ヘッダー あり

他にもThunderbolt 3に対応しているという特徴がありますが、これに関しては使う予定がないので無評価で。

スペック表見ただけだと分かりづらい部分も多いので、個人的に気になるところを解説します。

メモリの組み合わせ

メモリクロックの話をしましょう。

Zen2はInfinity Fabricのクロックがメモリクロックと同期していて……という話は省略。

Zen2が定格で対応している最大クロックはDDR4-3200なので、非OC前提ならJEDECネイティブ(1.2v)で3200Mhzのメモリを使うのが一番速いです。(XMPで3200のメモリとかあるので要注意)

容量に関しては16Gx2が現状(2019-10-17)では一番大きくて速い。1本32Gのメモリとかも出てきてるけど、32Gで3200なメモリはまだ存在しない。

で、X570 Taichiのメモリクロックですが、次のようになっています。

A1 A2 B1 B2 クロック
SR 3200
DR 3200
SR SR 3200
DR DR 3200
SR SR SR SR 2933
SR/DR DR SR/DR DR 2667
SR/DR SR/DR SR/DR SR/DR 2667

要するに2本までならSRもDRも関係なく3200Mhzで使えるって事です。

ここまでの条件をまとめると、非OCで一番速くて容量が大きくなるのはDDR4-3200 16Gx2です。

Zen2 Ryzenで非OCならこのメモリ買っとけ

一般人には関係ない話ですが、T-トポロジーだという情報とデイジーチェーンだという情報があります。どっちだよ。

M.2の組み合わせ

M.2の話をしましょう。

このマザーにはM.2スロットが3つあります。
X570 Taichi M.2 配置

上から順にM2_1、M2_2、M2_3です。

M2_1は2242/2260/2280対応で、NVMeとSATAが使えます。

M2_2は2260/2280対応で、このスロットだけNVMe専用です。

M2_3は2230/2242/2260/2280/22110対応で、NVMeとSATAが使えますがPCIE5(一番下のx16スロット)と排他です。

恐らくですが、配線の向き的にM2_1がCPU直結で他はチップセット経由だと思います。(M2_1がCPU向き、他はチップセット向きに線が伸びてる)

PCIeの組み合わせ

PCIeの話をしましょう。

このマザーにはPCIe x16スロットが3本、PCIe x1スロットが2本あります。
X570 Taichi PCIe 配置

上から順にPCIE1(x16)、PCIE2(x1)、PCIE3(x16)、PCIE4(x1)、PCIE5(x16)です。

組み合わせですが、PCIE1単体なら当然ながらx16です。PCIE3単体ならx8です、PCIE3がx16だったら窒息とか言われなかったのに……

PCIE1とPCIE3ならx8/x8になります。

PCIE1とPCIE3とPCIE5を使う場合はx8/x8/x4です。先の通り、M2_3を使うとPCIE5は使えなくなります。

配線ですが、PCIE1とPCIE3、要するに上2つのx16スロットがCPU直結だと思います。

理由ですが、X570とCPUはx4で接続されている=x8以上の速度で接続できるPCIE1とPCIE3はCPU直結、という理屈です。

USB

USBの話をしましょう。

最初に説明しておくと、USB 3.2 Gen1=USB 3.0(5Gbps)、USB 3.2 Gen2=USB 3.1(10Gbps)です。

背面のUSBですが、Type-Cとその上にある奴だけがGen2(10Gbps)対応で、他はGen1(5Gbps)です。
X570 Taichi 背面USB

ボード上にはUSB 2.0が2つ、USB 3.2 Gen1が1つ、USB 3.2 Gen2(Type-C)が1つあります。
X570 Taichi USBヘッダー

USB 2.0と3.2 Gen1は各コネクタごとに2つのUSBが接続可能なので、USB 2.0は4つ、3.2 Gen1は2つまで使えます。

それとは別に、リテールクーラーのLEDを制御する用にUSBヘッダーが1つある。これが普通にUSBとして使えるかは不明。

Type-Cのヘッダーは干渉するとかでめちゃくちゃ不評だった奴ですね、俺の手元にあるマザーでは向きが変わっています。後述します。

ファンコネクタ

ファンコネクタの話をしましょう。

このマザーには6つのファンコネクタがあります。すべてPWM対応(4ピン)です。
X570 Taichi ファンコネクタ

名前にWP(Water Pump)と付いているもの、要するにCPU_FAN1以外はすべて2A(24W)まで対応。CPU_FAN1は1A(12W)まで対応です。

ファンコネクタの分岐ケーブルを使うときはこの辺覚えておくと良いでしょう。

CPU_FAN1とCHA_FAN4/WP以外のコネクタはファンがDC(3ピン)かPWM(4ピン)かを自動検出できます。

オーディオ

オーディオの話はしません。

Realtek ALC1220の7.1CHオーディオが付いてますが、俺はAIF(Focusrite Scarlett 2i2 G2)を繋ぐので一生使わないつもり。

不具合

冒頭で書いたチップセットファンの窒息、VRM発火、Type-Cの干渉の話をします。

最初に言っておくと俺はただの消費者なのでASRockを擁護する義理はありません。

VRMの発火

これに関して騒いでるのはまとめサイトくらいじゃないですかね?

ソースとされている発火報告はアメリカのAmazonに投稿されたレビューです。
X570 Taichi 発火報告

元の投稿読んでもらえれば分かるんですが、このレビューを投稿した人は「新しい物に交換してもらった結果問題なかった」として星5にしています。

ここまでが俺の確認できた範囲での事実です。ここからは俺の意見です。

俺はこれに関してはTaichiの問題ではないと思います。Taichiの不具合なら他にも発火報告があるはずです。でも現実としてはこの1件しかない訳でして。

そもそも発火する原因ってのも多岐に渡るんです。電源の不良、製品の設計が悪い、その個体が不良だった、取り付け方が悪かった、端子の間にゴミが入ってた……などなど。

何が原因かも断定できない段階で「Taichiが発火した!m9(^Д^)プギャー」って書き込んだり、そういうまとめ記事が出てきたりするの、最近増えてますけどあんまり良くない風潮だと思います。

Type-Cの干渉

出た当初はType-Cが干渉する不具合あってめちゃくちゃ不評だったらしい。

俺が購入したのは修正されて向きが変わってます。どうせなら位置をもう少し上にしてほしい気がするが……
X570 Taichi Type-Cヘッダー(ちなみにグラボはSAPPHIREのRX570です)

最初の状態はこうでした、これは確かに干渉するよな。なんで気付かなかったんだろう……
X570 Taichi Type-Cヘッダー 初期の配置

Type-Cヘッダーの向きが縦向きから横向きに変わっています。

まだちょっと近い気がするけど、とりあえず大丈夫そうです。

チップセットファンの窒息

チップセットファンはグラボを挿すと窒息状態になると不評ですね。

ちょっと忖度しておくんですが、これはASRock固有の問題って訳じゃない。他のマザーも割と窒息配置だったりします。(ASUS ROG Strix X570-F Gamingとかも窒息です)

というわけで、窒息状態と非窒息状態での温度を調べてみます。みんな気になるよね、これ。

検証環境は以下の通りです。

CPU AMD Ryzen 7 3700X
クーラー Scythe 忍者 五
メモリ Crucial DDR4-3200 16Gx2
GPU Radeon RX 570
電源 Corsair RM850x

室温は25℃、エアコンで調整して温度計で計測。

SAPPHIREのRX570を窒息になるスロット(PCIE1)に挿したパターンと、ならないスロット(PCIE3)に挿したパターンの2パターンで起動して、無負荷のまま放置、そのまま何度まで行くか確認します。

……というわけで、これは窒息にならない時。
X570 Taichi 非窒息

こちらは窒息状態
X570 Taichi 窒息

Southbridgeがチップセットの温度、SB FANがチップセットファンの回転数です。

非窒息と窒息だと温度が57→61(+4℃)、回転数が3924→4368(+444)

確かに窒息状態だと温度には悪い影響があります。ただ、非窒息状態でも57℃なのでどっちみち熱いなぁという感じ。

室温や回転数の条件が同一ではないので厳密な比較はできないんですが、非窒息状態で発熱多めなPCIe 4.0のSSDに負荷をかけると44℃まで行きます。

CFDのPCIe 4.0対応SSD、PG3VNF(CSSD-M2B1TPG3VNF)をレビュー

サーマルスロットリングを起こすほどではないんですが、どうしても気になるならM.2冷却用のPCIeファンとかを用意するとか、トップフロー型のCPUクーラーを使用するとかが良いと思います。

窒息してない状態でもX570自体が熱そうなので、窒息云々気にする次元じゃない気もしますがね。

(この検証はマザボをむき出しでテストしてます。ケースファンのエアフローがないので、ケースファンのエアフローがあればもう少しマシだと思います)

TRX40 Taichiでファンの位置が下になってるあたり、やっぱり良くはなかったんだろうなぁ……という感じ。

その他

主にBIOS周り。BIOSって書いてるけど、正しくはUEFI。

ちなみに使用したバージョンは2.10です。
X570 Taichi バージョン(最近のマザーはスクショ機能まであるのか……)

BIOS起動

どこかのレビューで「BIOSの起動が遅い」という評価を見かけたので、スイッチを押してからメーカーロゴが出るまでの時間を計ってみました。

結果ですが、だいたい20秒くらい。ファーストブートが有効だとほんの少し早くなる……気がする。

個人的には遅いという気はしません。BIOSの設定を調整すればもっと早くなるかも。

条件は分からないんですが、たまに異様に時間が掛かる時があってその時は1分くらい掛かります。どうやら各パーツを細かくチェックしているっぽい?(電源ケーブルを抜いた状態で長時間放置した後とかにこの現象が起きてる気がする)

BIOSの起動速度はそこまで求めていないので個人的には気にしてないかな。

発光

俺は光るのあまり好きじゃないんですけどね……光ります。
X570 Taichi 発光X570 Taichi 発光

BIOSから設定変更できます、多分専用のソフトウェアからも出来る。不要ならOFFにしてもいい。
X570 Taichi UEFI 発光設定X570 Taichi UEFI 発光設定

光るのが好きな人には楽しいんでしょうね……俺には分からない。綺麗ではありますが……

まとめ: 普通に良いマザー

購入前に悪い評価が目立っていたのでどんなものかと思えば……俺は普通に良いマザーだと思います。

最初にType-Cヘッダーで悪い評価が付いてしまったのでその悪評が目立っていますが、今はすでに改善されてます。

窒息が気になる人はもっと高いマザーでも買ってください。(仮に窒息が解消しても、X570では60℃近くまで上昇するのは避けられないです)

大きなヒートシンク、バックプレート、3つのM.2ポート……これで3万円台なら悪くないどころか普通に選択肢として有力です。

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