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ARCTIC MX-4 比較レビュー、付属グリスとどっちが冷える?

      2019/10/21    HimaJyun

CPUグリスは宗教。「あのグリスは冷える」「いや、そこまででもない」「付属グリスで十分」「マヨネーズでも塗っとけ」、結局どれを買えばええの?ってね。

せっかくZen2で新しいパソコン組むんだから、たまには少し高めのグリスも買ってみよう。という事でARCTIC MX-4を買ってみたので比較する。

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高いグリスは付属グリスより冷えるか?

まずは選手紹介。今回比較対象となるグリスは次の4つ。

  • Ryzenリテールクーラーのグリス
  • 手持ちの謎グリス
  • Scythe 忍者 五に付属のグリス
  • ARCTIC MX-4

本当はThermal Grizzly(熊グリス)とか用意したかったけど、熊グリスはKryonaut/Hydronaut/Aeronautの3種類ある上に高価なので予算的な理由から用意できず……今回は「高いグリスは付属グリスより冷えるか?」という視点でいきます。

レギュレーション

今回の検証機材は以下の通りです。

マザー ASUS ROG Strix X570-F Gaming
CPU AMD Ryzen 7 3700X
クーラー Scythe 忍者 五
メモリ Crucial DDR4-3200 16Gx2
GPU Radeon RX 570
電源 Corsair RM850x

CPUクーラーにはScythe 忍者 五を使用。クーラーの放熱が間に合わないと意味がないので冷却力の高いクーラーで比べます。

デカくて静か Scythe 忍者 五 (SCNJ-5000) レビュー

計測方法ですが、起動後に負荷と温度が安定した時の数値を開始地点として、OCCTで負荷をかけながら1分、3分、5分、10分経過後の温度を取得します。

電源プランはRyzen Balansedで、Core Performance Boost/Precision Boost/XFRは無効化します。グリス交換はクーラー交換ほど差が無いのでこれらが有効だと温度下がった分クロック盛りに食われる可能性があるためです。

後で気付いたんですがPWMも無効化しとけば良かったですね、これ。(忍者 五のレビュー時に検証した結果、PWMでもほとんど回転数変わらないので問題ないとは思いますが……)

(PWM切り忘れた俺が言うのもアレなんですが、ブーストとか有効になったまま比較してる人たまに居るけどデータとしての信頼性は大丈夫なんですかね?)

室温は26℃で統一、エアコンで調整して温度計で計測しました。マザボむき出しで検証してるのでCPUクーラー以外の風は一切ありません。

まずはグリスの紹介から行きます。

Ryzenリテールクーラーのグリス

Ryzenのリテールクーラーに最初から塗布されているグリス。
Ryzen リテールグリス

今回は条件を整えるために忍者 五を使う必要があるので、剥がして塗りなおしました。(それ以外にやりようがないよね)
忍者 五に塗り直し

剥がして塗り直した感想ですが「硬い」、食べた後のガムを塗ってる感じ。こりゃスッポンするのも納得ですな。

手持ちの謎グリス

普段使ってる奴です、貰い物。STYCAST 910-50という記載がかろうじて読み取れますが……なんなんでしょうね、これ?溶接機のパワートランジスタ用……って言ってたけど。
謎のグリス

かなり使っているように見えるが、これでもまだPC数百台分くらいは余裕で残ってると思う。

使い慣れているので塗りやすい。グリスと油分が分離しているので、グリスを取り出してから好きな硬さになるまで油分を加えて塗るという使い方ができる。
謎グリス 塗り

荒廃した都市でPCパーツをかき集めて人類を支配するAIに立ち向かう……みたいな感じの物語があったらこのグリス出てきそう。「よくわからないグリス、ラベルはところどころが破れていて読み取れない」ってキャプション付きで。

Scythe 忍者 五に付属のグリス

今回検証に使用するCPUクーラー「忍者 五 (SCNJ-5000)」に付属していたグリスです。

デカくて静か Scythe 忍者 五 (SCNJ-5000) レビュー

1グラム入り。
忍者 五 付属グリス

量が少ないと塗り方もケチっぽくなる。
忍者 五 付属グリス

塗りやすさは普通かな。「忍者 五に付属のグリス」以外に情報が一切ないのでコメントに困る。

ARCTIC MX-4

今回のレビュー対象、ARCTIC MX-4。主役なのに登場が最後。

先に宣言しておくと俺はメーカーからの製品提供とか受けてません。自腹で買ってるので結果に関しては思ったことを書きます。(PR記事なら最初にそう書くし。たまに書いてない奴居るけど……俺は違いますよ)

話逸、戻。

パッケです。
MX-4 パッケージ

内容物です。指サックは分かるけどヘラ2本も要らない気がする……
MX-4 内容物

4g入りなので塗りに遠慮がなくなりました。ヘラで綺麗に塗るの難しいですね、左官職人とかなら上手いのかな?
MX-4 塗り

まぁグリスはグリスです。適当にグリグリスリスリしましょう。

検証結果

さて検証をやっていきましょう……とか言って、ひたすら検証をするだけのクソみたいな動画を延々と観させる技術は持ち合わせていないので、俺はユーチューバーには向いていないようです。さっさと結果のグラフだけ載せますね。
温度グラフ

リテールの棒がないと思ったら最初の温度以外がMX-4と同じ……え?リテールそんな冷えるの?

謎グリスだけはどの地点でも温度が一番高い。安物なのかな?

MX-4、一応冷えてはいるんですがリテールと同じという。

(正直なところ、1分か30秒おきくらいで温度取得しておけばよかったなと思わなくもない)

取り外し

ついでなので、各グリスを取り外したところの写真も載せておきます。

リテール
リテールグリス 取り外し

謎グリス
謎グリス 取り外し

忍者付属グリス
忍者付属グリス 取り外し

MX-4
MX-4 取り外し

忍者 五、真ん中が一番密着してるのかグリスが上下に集中する。

追加検証

ついでなので、グリス関係で気になることも追加で検証。

それと、念のためもう一回検証してみた。

塗り方の違い

グリスの塗り方に関しては色々ある。マスキングで塗るのと米粒を置くように設置するやり方辺りが有名かな?

最初の検証では適当に塗ってたので、マスキングと米粒で温度差があるか試しましょう。

使用するグリスはMX-4です、残量に余裕があるので。

まずは米粒、1粒分って言ってる人居ますがRyzenはCPUがちょっと大きいので2粒分くらいの方が良さげ。
米粒

マスキングです。正直眉唾感ある。
マスキング

温度です。差が小さすぎるので摂氏ではなく華氏で扱いました。
塗り方 温度

変わらないね。華氏で扱ってるので違いがあるようにみえるが、誤差です。

取り外した際のグリスの広がりも見てみましょう。

米粒
米粒 取り外し

マスキング
マスキング 取り外し

ちょっとグリス足りてない気もするけど、どちらも同じように広がってる。

忍者 五はネジで締めるようになってて、そこそこ締め付けるのでどうやって塗っても一緒だと思う。

クーラーが変われば結果も変わるかもしれない。

塗り方変えるだけで何度も変わるなら、それはたぶん他のところに要因があると思います。俺はそう思う。

忍者 vs MX-4

念のためにもう一回検証してみます。マザーをASRock X570 Taichiに変更。これ自体は並行してマザボの検証やってる都合上変わっただけで特に意味はないです。

ASRock X570 Taichi レビュー

謎グリスが冷えないのは分かった+リテールのグリスはもうないので、今度は忍者 五の付属グリス vs MX-4で一騎打ち。

結果。先ほどと同じく摂氏ではなく華氏です。
忍者付属グリス vs MX-4

誤差ですね、はい。

まとめ: 過度な期待は禁物

「安物のグリスよりは冷えるが、所詮はグリス。めちゃくちゃ冷える訳ではないので過度な期待は禁物」という感じ。

Ryzenリテールはスッポンのリスクあるのでともかくとして、忍者 五の付属グリスとMX-4なら大差ない。

冷やしたい人はグリスではなくクーラーを交換しましょう。

デカくて静か Scythe 忍者 五 (SCNJ-5000) レビュー

MX-4は「安くてそこそこ使えるグリスが欲しい」「素性の分からないグリスを使いたくない」って人向け。

機会があればMX-4 vs Arctic Silver 5 vs Thermal Grizzlyとかもやってみたい。

お金があったらやります、つまりやらないという意味です。

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