ド定番のNVMe SSD「Samsung 970 EVO Plus」レビュー
2021/01/27
Samsungの970 EVO Plus、これの500GB版(MZ-V7S500B)を購入しました。
既にレビュー記事とかはたくさん出回っているでしょうが、せっかくなので自分でもベンチマークをしてみました。
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Samsung 970 EVO Plus
今回購入したのはSamsungの970 EVO Plus、これの500GB版です。型番でいうならMZ-V7S500B
もはや説明不要ですね。
WD Black SN750と並ぶ超ド定番のNVMe SSDです。
とくにSamsungはNAND、DRAM、コントローラーの全てを内製しているのでこの分野に関しては非常に強力な選択肢です。
外観
SSDの外観なんか載せなくても良いだろ……とは内心思ってる。
箱です。
本体
500GBモデルは片面実装の模様。
SSD本体はこんな感じ。フツーのNVMe SSDです。
強いていうなら、ヒートシンクなどは付属していないので別途用意する必要がある事に注意。
長尾製作所製の970 EVO/EVO Plus専用ヒートシンクが売られています。参考までに。
容量
容量は250G、500G、1T、2Tがあります。
容量別の仕様は以下の通り。970 EVO Plusはスペック表の内容が充実しているのでただのコピペです、DRAM容量やキャッシュ切れ時のパフォーマンスまで記載されてるのはSamsungくらいでは?
容量 | 250GB | 500GB | 1TB | 2TB |
---|---|---|---|---|
フォームファクタ | M.2 2280 | |||
インターフェース | PCIe Gen3 x4 (NVMe 1.3) | |||
コントローラー | Samsung Phoenix コントローラ | |||
NAND | TLC (3bit V-NAND) | |||
DRAM | 512MB | 1GB | 2GB | |
シーケンシャルリード | 3500 MB/s | |||
シーケンシャルライト | 2300 MB/s | 3200 MB/s | 3300 MB/s | |
ランダムリード (QD1) |
17K IOPS | 19K IOPS | ||
ランダムライト (QD1) |
60K IOPS | 62K IOPS | ||
ランダムリード (QD32) |
250K IOPS | 480K IOPS | 600K IOPS | 620K IOPS |
ランダムライト (QD32) |
550K IOPS | 560K IOPS | ||
シーケンシャルライト (キャッシュ切れ) |
400 MB/s | 900 MB/s | 1700 MB/s | 1750 MB/s |
ランダムライト (キャッシュ切れ) |
100K IOPS | 200K IOPS | 400K IOPS | 420K IOPS |
TBW | 150 TB | 300 TB | 600 TB | 1200 TB |
MTBF | 150万時間 | |||
保証期間 | 5年限定保証 |
容量を増やせば増やした分だけ性能が伸びる。
ただ、1TB→2TBはパフォーマンスの伸びが鈍るので、1TB辺りが性能と容量のバランスが取れているラインかな。
1TBはお値段的にお高いので、容量の問題がないなら500GBでも構わないとは思います。
500GBで足りなさそうなら1TB……みたいな選び方で良いと思います。
ベンチマーク
SSDのレビューって実はベンチマークしかやる事がなかったりする。
検証環境は以下の通り。
マザー | ASRock B450 Steel Legend |
---|---|
CPU | Ryzen 3 3300X |
CPUクーラー | Scythe 虎徹 Mark Ⅱ |
メモリ | DDR4 3200Mhz 16Gx2 |
GPU | Radeon RX 570 |
電源 | 玄人志向 KRPW-BK550W/85+ |
OS用SSD | WesternDigital WDS500G2B0B |
OS | Windows 10 Pro (64bit) |
OSはOS用SSDに入れて、970 EVO PlusはCPU直結のM.2スロットに挿しています。
S.M.A.R.T
NVMeなので取得できる情報はどれも同じです。
ベンチマーク
CrystalDiskMark、AS SSD Benchmark、ATTO Disk Benchmarkの3つでベンチマーク。
CrystalDiskMark 7.0.0
AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
特に変な癖もなく良好。書き込み性能が高いなと感じる。
SLCキャッシュ
HD TuneのFile Benchmarkで50GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調査。
SLCキャッシュは500GBモデルの場合22GBほどの模様。
キャッシュが切れた後も900 MB/sを維持しているので書き込みパフォーマンスはとても高い部類だと思う。
温度
HD Tuneで負荷をかけながら温度のテスト。室温は25℃ほど。
HWiNFOだと温度が二種類取れるんですが、ここではSMARTと連動している方を採用しました。(もう片方はおそらくコントローラーの温度?)
温度は普通にNVMe SSDですね、特に熱すぎる事もなく普通の範囲です。
熱対策としてはヒートシンクの貼り付けなど定番の物をやっておけば問題なさそうです。
書き込みに強い定番SSD
ベンチマークの結果からは書き込みに強そうな印象を受けます。
キャッシュ有効時のパフォーマンスはトップクラスで、SLCキャッシュが切れた後でも下手なSATA SSDより高速な書き込みが可能。
NANDは信頼性のあるSamsung製ですし、PCIe 3.0の物としては最高クラスの選択肢です。PCIe 4.0環境でもあえてこちらを選ぶ価値は十分あるでしょう。
さすがは定番SSDです。予算に余裕がある時はこれを選んでおけばまず失敗しないはず。