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【PR】小型で高速のポータブルSSD「HyperDisk」レビュー

      2020/12/28    HimaJyun

「NVMe SSDをUSB接続にすれば速い」みたいなアイデアはすでに世の中にあるものなのですが、市販のUSB変換ケースは主流であるM.2 2280に対応するために大きくなりがちです。

今回、この"NVMe SSDをUSB接続にする"アプローチで、なおかつ非常に小型なポータブルSSD「HyperDisk」をご提供いただいたのでレビューします。

PR: この記事はメーカーからの製品提供を受けて執筆されていますが、中立な立場でのレビューになるように最大限努めています。

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HyperDisk

今回レビューするのはMakuakeで販売中の「HyperDisk」です。
HyperDisk 外箱

小さくて速いことをウリにしたUSB接続のポータブルSSDです。

この説明を聞いただけでパソコンマニアは察しがつくと思いますが、そうです、NVMe SSDをUSB接続にした物です。

今回はこれの512GBモデルをご提供いただいたので、それを使ってベンチマークなどを行っていきます。

外観

外観です。
HyperDisk 内箱HyperDisk 本体

写真でサイズ感を伝えるのは案外難しかったりする。

百円玉と比較。
HyperDisk 百円玉と比較

Raspberry Pi 4Bとの比較。
HyperDisk Raspberry Piとの比較

写真では伝わりづらいかもしれませんが、とても小さいです。

ポケットにラクラク入る大きさなので携行性はかなり高い。カバンの隙間でもポケットでも余裕で入ります。大きめの財布なら小銭入れにも入りそうなくらい。

スペック

スペックは以下の通りです。

容量 512GB/1TB/2TB
サイズ 66.7mm x 37.9mm x 10.7mm
(2TBのみ 134.7mm x 37.9mm x 10.7mm)
重量 45g (2TBのみ90g)
インターフェース USB 3.1 Gen2 (10Gbps)
プロトコル UASP (NVM Express)

2TBは少しサイズが大きくなる点に要注意です。

サイズが小さい事以外は普通のポータブルSSDですね。今までUSBメモリなどを使ったことがある方であればまず迷わないでしょう。

インターフェース

HyperDiskそのものの接続はUSB Type-Cです。
HyperDisk Type-C

Type-C→Type-Aケーブルが付属しているので、Type-Cを搭載していないパソコンへの接続も問題ありません。
HyperDisk Type-C to Type-A

Type-CとType-Aの両方に対応しているため、MacBookのようなType-Cしか搭載されていない機器でも接続できますし、Type-Aしか搭載されていない普通のパソコンでも接続可能です。

iOS 13以上であればiPadでも接続できますし、(別途電源の供給が必要になりますが)iPhoneにも接続できる模様。

「接続できる」という点から言えばほとんどの機器で使えるのですが、「最大限のパフォーマンスを発揮できる」という点ではUSB3 Gen2が必要になります。そこは知っておいた方が良いので後述します。

注意点

製品の欠点ではないのですが、仕様に関して知っておかないと混乱してしまうだろうと予想される部分があるので解説しておきます。

USBはGen2(10Gbps)が必要

これはUSBの仕様からくる制約なのですが、最大のパフォーマンスを発揮させるにはUSB3.1 Gen2(10Gbps)が必要です。

「青い奴(USB3)あるし対応してる!」とかの判断でGen1(5Gbps)にポートに接続すると最大の性能が引き出せません。

5Gbpsでも動作自体は可能ですし、この製品がとても小さいというメリットは失われないのですが、速度は500MB/sが限界になります。

最大限のパフォーマンスを発揮したい場合にはUSB 3.1 Gen2(10Gbps)に繋ぎましょう。

ちなみに、USB 3.2 Gen2とUSB 3.1 Gen2は同じものなので、自分のパソコンに3.2 Gen2とか書かれてたらOKです。

紛失に注意

小型であることがウリなのですが、それはひっくり返して言えば紛失しやすいという事でもあります。

「機密データを入れた外部ストレージを落とした」なんてデータ漏洩のパターンとしてはベタベタのベタすぎて笑えないので、紛失や盗難には気を付けた方が良いと思います。

「気を付けましょう」で紛失や忘れ物がなくなるならこの世に落とし物なんてないです。「気を付けましょう」じゃただの精神論なので、物理的な工夫があると良いでしょう。

例えば持ち運ぶ時(カバンに入れる時)は常に機器に接続したままにするとか、ズボンの後ろポケットみたいな落としやすい場所には入れないとか……

(僕はこの類の製品を使ったことがないのですが)MAMORIO FUDAというシールタイプの紛失防止タグがあります。これを貼り付けておくとかも有効な対策でしょう。

とにかく紛失しないようにして下さい。そこは要注意です。

接続はややシビア

ベンチマーク中に何度かSSDを認識しなくなる現象が起きました。

ただ、現象を再確認しようとして色々試しているうちに再発しなくなった。

USB 3.1 Gen2だと帯域が広いこともあってノイズとか端子の汚れに弱いのではないかと予想します。

もし動作が安定しないようだったらポートを変えてみるとか、他の機器と離してみるとか、端子に汚れが付着してないか確認してしっかり奥まで差し込むとかを試してみると良いでしょう。

最初に数回発生したっきりでその後は一度も起きていないので、この製品が不安定というわけではないと思います。

ベンチマーク

ベンチマークで実際の性能を測定しようと思います。

測定マシンは最近組んだばかりの物を使います。パーツ構成は以下の通り。

マザー ASRock X570 Taichi
CPU AMD Ryzen 7 3700X
クーラー Scythe 忍者 五
メモリ Crucial DDR4-3200 16Gx2
GPU Radeon RX 570
SSD CFD PG3VNF 1TB
電源 Corsair RM850x
OS Windows 10 Pro (64bit)

USB 3.1 Gen2のポートに接続しているので帯域的には問題ありません。

S.M.A.R.T

CrystalDiskInfoでのSMART情報です。
HyperDisk SMART

UASPですがそこから先がNVMeなので、取得できる情報は普通のNVMe SSDと同じです。

ベンチマーク

CrystalDiskMarkとAS SSD Benchmarkでベンチマークをしてみました。

CrystalDiskMark 7.0.0
HyperDisk CrystalDiskMark

シーケンシャルアクセスに関してはほぼ公称値通りの数値が出ています。

ランダムアクセスもSSDらしい高い数値が出ており、ポータブルのストレージとしては十分な性能です。

AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247
HyperDisk AS SSD BenchmarkHyperDisk AS SSD Copy-BenchmarkHyperDisk AS SSD Compression-Benchmark

圧縮テスト(最後の1枚)のグラフが横ばいであることから圧縮で速度を盛ったりはしてなさそうです。

どんな種類のデータでも安定したパフォーマンスを発揮できるはず。

(ちなみに圧縮機能のあるSSDだとグラフが右肩上がりになります)

キャッシュ

HD TuneのFile Benchmarkで100GBほど読み書きしてみてSLCキャッシュを調べてみました。
HyperDisk SLCキャッシュ

どうやら書き込みキャッシュは65GBほどのようです。(橙色の線)

もちろんこれは何もデータを入れていない空の状態での話ですが、空の状態で65GはNVMe SSDとしても結構良い数値です。

僕が試したことあるSSDの中で一番酷い物は5GBとかでしたからね……

温度

ベンチマーク中に何度かCrystalDiskMarkを実行して温度を確認、室温は18℃ほど。

確認できた範囲で一番高い温度が51℃です。
HyperDisk 温度

手で触れてみて少し暖かいと思うくらいです。触れないほど熱くなるとかではない。

NVMe SSDの動作としては全然問題のない範囲です。この小ささ(放熱面積が少ない)でこの温度ならかなり良い方ではないでしょうか?

欠点の見当たらない良いSSD

誤解されたくないので書くんですが、メーカーから製品提供を受けてるから褒めてるとかそういうつもりは一切ないです。

そういうの抜き、という事を宣言したうえで、この製品はポータブルSSDとしてなかなか良い製品ではないかと思います。

携行性などに関してはこの大きさなので言うまでもなく非常に高いです。となると評価を左右するポイントは性能的な部分になるのですが、これも特に悪い所は見当たらない。

現在Makuakeで予約販売中なので興味のある方は検討してみてください。(予約販売は4月3日まで)

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