Corsair Force MP510 レビュー
2019/11/30
サーバーマシンのパーツを弄ってたら「そういえばレビューしてないのがあったなあ」みたいなの気付いたのでレビューします。
Corsair ForceシリーズのMP510、240G(CSSD-F240GBMP510)です。
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MP510
今日のレビュー対象はCorsairのForce MP510、CSSD-F240GBMP510です。
新製品じゃないのでレビューしても実入りは小さいんですが、レビューできるものは片っ端からレビューしないと予算が色々とヤバイのでやります。不景気ってクソ。
外観
箱は押し入れに片付けちゃったので写真ないです。
SSDの外観写真とか必要なんだろうか……
240Gは片面実装でした。風の便りですが960GBから上は両面実装になるっぽいです。
DRAM載ってます。シールからちょっぴりはみ出てるのがそれ。
シール剥がしてNANDとかコントローラーを確認したいところですが、保証切れると嫌なので省略。
(「WARRANTY VOID IF REMOVED」とは書かれてませんけどね)
風の便りなので本当かどうか分かりませんが、コントローラーはPhison PS5012-E12、NANDはキオクシア(旧東芝) BiCS3 64層らしいです。
もしそうだとしたら、PCIe 4.0対応のPG3VNF辺りとそっくりって感じかな。
容量
容量は240G、480G、960G、1920Gの4種類です。最近のSSDにしては珍しく容量が2のn乗じゃない、代替領域用にマージン取ってるタイプの奴です。
容量別の仕様は以下の通り。
容量 | 240GB | 480GB | 960GB | 1920GB |
---|---|---|---|---|
フォームファクタ | M.2 2280 | |||
インターフェース | PCIe Gen3 x4 (NVMe 1.3) | |||
NAND | 3D TLC NAND | |||
シーケンシャルリード | 3100 MB/s | 3480 MB/s | 3480 MB/s | 3480 MB/s |
シーケンシャルライト | 1050 MB/s | 2000 MB/s | 3000 MB/s | 2700 MB/s |
ランダムリード | 240K IOPS | 440K IOPS | 570K IOPS | 530K IOPS |
ランダムライト | 180K IOPS | 360K IOPS | 610K IOPS | 485K IOPS |
TBW | 400 TB | 800 TB | 1700 TB | 3120 TB |
MTBF | 180万時間 |
参考: メーカーサイト
TBWはかなり自信ありげな設定になってますね。1TBで1700TBはPG3VNF(1800TB)並み、760p(576TB)の約3倍、WD Blue(400TB)の約4倍です。
まぁ、これはあくまで公称値。メーカーが勝手に言う事なので実際の耐久性は分かりませんが、容量にマージン取ってるくらいなので悪くはないと予想します。
(というかPhisonコントローラーのSSDってTBW多すぎじゃない?信じていいのか?その数値……)
960GB→1920GBで性能が若干落ちるのが謎。コスパ考えるなら960GB以下が良いと思います。
リード重視なら480GB、ライト重視なら960GBがコスパ良さそうです。
240GB
480GB
960GB
1920GBは取り扱い店舗が少ないですね。コスパ悪いし人気がないのかな?
Amazon.co.jpの販売する奴がなかったのでここには掲載しないでおきます。
ベンチマーク
ベンチマークをやりましょう。
検証環境は以下の通り。
マザー | ASRock X570 Taichi |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 3700X |
クーラー | Scythe 忍者 五 |
メモリ | Crucial DDR4-3200 16Gx2 |
GPU | Radeon RX 570 |
電源 | Corsair RM850x |
OS | Windows 10 Pro (64bit) |
OSはHDDに入れて、検証用のSSDをM.2スロット1(CPU直結)に挿しています。
S.M.A.R.T
CrystalDiskInfoでのSMART情報です。といってもNVMeなので取得できる情報は他のSSDと同じです。
実際に使ってた奴なので少し消耗してますがお気になさらず。
ファームウェアのバージョン番号的に、コントローラーはPhisonで間違いないと思います。
ベンチマーク
CrystalDiskMark、AS SSD Benchmark、ATTO Disk Benchmarkの3つでベンチマーク。
サーバーのデータ入ってるのでちょっと容量埋まってます、性能への影響はないはず。
CrystalDiskMark 6.0.2
CrystalDiskMark 7.0.0
AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776
圧縮機能が搭載されている訳でもないのに圧縮率で速度が微妙に影響を受けるのはPhisonコントローラーの悪い癖。
(PCIe 4.0対応のPG3VNFでは右肩下がりでしたが、このSSDでは右肩上がりですね)
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
容量が240GBしかないので書き込みが遅いですが、480GB以上のモデルならちゃんと高い数値が出ると思います。
キャッシュ
HD TuneのFile Benchmarkで50GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調査。
SLCキャッシュはおよそ24GBほどですね。
キャッシュが切れた後は書き込みが300MB/sちょっと、読み込みが500MB/sちょっと……という感じかな。
温度
HD Tuneで読み書きしながら速度のテスト。室温は17℃ほど、冬は寒いね。でも夏よりは好きです。
結果です。
サーマルスロットリングの発動は65℃くらいですね。
メーカーサイト上での温度範囲は0~70℃となっていますが、実際には65℃から発動します。
冬(室温17℃)でこれなので夏場の事とかを考えたらやっぱりヒートシンクはあった方が良いと思います。
普通のM.2 NVMe SSD
以上の検証結果……「普通のNVMe SSD」です、特に目立った点はない。
おかしな挙動などもなく、ごくごく普通のPCIe 3.0 NVMe SSDという感じ。
OS用にPCIe 4.0対応のPG3VNFを繋いで、データ用にコレ、みたいな構成でやると良い感じだと思います。