Ryzenリテールより10℃冷える「Scythe 虎徹 MarkⅡ」レビュー
ドが付くほどの定番CPUクーラーであるサイズの「虎徹 MarkⅡ」を買いました。
以前にも一度使ったことがあるので今回で二個目になります。前回は記事を書かなかったので今回は書きます。
スポンサーリンク
Scythe 虎徹 MarkⅡ
今回購入したのはサイズの「虎徹 MarkⅡ」です、型番でいうと「SCKTT-2000」
予算10万でRyzen 3 3300XのPCを組むために買いました。
Ryzen 7 3700XでオールSSDのPCを組んだ時には同じくサイズの忍者 五を使いました。
忍者 五は静音性や冷却力にはとても満足できる物だったのですが、その大きさ故にメンテナンス性は非常に劣悪になってしまうので今回は無難な虎徹 MarkⅡを選択しました。
虎徹も忍者もそこまで高価な物ではありませんが、今回は予算10万円縛りがあるので2000円ほど安価な虎徹の方がお財布に優しいという事情もあった。
外観
箱です。
こちらが中身。
この辺は見たまんまの通りです。
取り付け
付属のマニュアルが分かりやすいので取り付けも難しくない。
干渉回避の仕組みである「オフセットデザイン」はこんな感じのものです。
線を引けば分かる通り、CPU部分が若干斜めにズレているので干渉する場合でも逆方向にすれば取り付けできる可能性がある。
リテールクーラーと比較
Ryzenのリテールクーラーと比較してみましょう。
マザー | ASRock B450 Steel Legend |
---|---|
CPU | Ryzen 3 3300X |
メモリ | DDR4 3200Mhz 16Gx2 |
GPU | Radeon RX 570 |
SSD | Samsung 970 EVO Plus |
電源 | 玄人志向 KRPW-BK550W/85+ |
OS | Windows 10 Pro 1909 (x64) |
本当はもう少し発熱のあるCPUを使った方が良いんでしょうけど、これでも検証は出来るのでそこはご愛嬌。
比較対象はRyzenのリテールクーラー、3700Xに付属している「Wraith PRISM」と、3300Xに付属している「Wraith STEALTH」の2種類
室温は28℃、電源プランはRyzen Balanced、Core Performance Boostは無効化、PWMは有効、グリスは全て同じものを使用。
温度
OCCTを10分間実行。温度ソースは「CPU CCD1 (Tdie)」を使用
OCCT終了後5分間での冷却力
各クーラーでの最低温度と最高温度
予想通りすぎて面白くないぐらいに普通の結果です。
最高温度でみるとWraith STEALTH比で-10.5℃、Wraith PRISM比で-4.5℃
回転数
ファンの回転数を見てみましょう。PWMの設定はB450 Steel Legendのデフォルトです。
当然ですが、虎徹 MarkⅡは12cmファンでリテールより大きいので低速で回転します。
リテール同士だとWraith STEALTHの方が回転数が低い模様。
騒音
A特性とかあるので自分の耳で聞いた感想を。
虎徹のファンはとても静かです。ファンが大きいため、負荷が掛かってもそこまで回転数が上がりません。
そもそも付属しているKAZE FLEXが単体のファンとして優秀です。
静音性を目的としている人達には良い選択肢だと思います。
余談ですが、リテール同士ならWraith STEALTHの方がステルスを名乗ってるだけあって静かです。Wraith PRISMは負荷が掛かると回転数がゴリゴリ上がっていくので結構うるさい。
「迷ったらコレ」なCPUクーラー
十分な冷却力、干渉しづらい設計、高すぎない金額設定。
無難に使える性能を持ちながら目立った欠点などがなく、とても扱いやすいCPUクーラーです。人気製品になるのも納得。
値段もそこまで高い物ではないので、「迷ったらコレ」で選べる製品です。